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プレビュー)FC東京 vs 名古屋~グラ勝利への道は高萩攻略~

ALC圏と降格圏違えど瀬戸際のFC東京と名古屋

次節対戦するFC東京は8試合勝ちが無く、直近5試合で1得点しか挙げられていません。しかし、前節の清水戦の内容は悪くありませんでした。また、ACL圏まで勝ち点2差の5位まで順位が下がっていますが、まだまだALC出場を狙って必死なはずです。手負いの獅子を相手にするのは常に難しいものです。一方、名古屋も消化試合が2試合少ないものの、2連敗中で降格圏まで勝ち点1差の15位です。負けられない次節の見どころをお伝えします。


まずは、次節対戦するFC東京の前節(vs清水)のダイジェストから。


〈見どころ〉両チームとも前節のスタメンを前提としています。

  • FC東京は、直近5試合で1得点しか挙げられておらず、勝ちが欲しいためにリスクを取って攻撃に重心を置くことが予想されます。その攻撃の中心にいるのは高萩です。スタートポジションは左ボランチですが、フリーマンとして広く動き、右ハーフスペースへの侵入なども目立っていました。戦術眼の高さを生かして長短のパスを織り交ぜ攻撃のタクトを振っている高萩をどう捕まえるかが名古屋の守備のポイントになります。逆に、ボランチのポジションを捨てて攻撃をするので、空いたスペースをうまく使うことが、名古屋の攻撃のポイントになるでしょう。高萩に決定的な仕事をさせず、空いたスペースで守備のずれを作り得点することで、勝利に結び付けたいものです。
  • FC東京の得点が少ないことは、守備の仕方とも関連しています。守備時にSHが自陣深くまで戻るため、カウンター時の駒が少ない、もしくは、スピードが上がりません。ディエゴ・オリベイラのお尻を使ったキープでタメを作らせないことがカウンター阻止のため重要になります。
  • FC東京の得点が少ないことの、攻撃面の問題は以下の様なものと考えています。まず、ディエゴ・オリベイラがサイドに流れるのを好みます。サイドで、SHやSBとのコンビネーションで崩してきます。室屋、太田の両SBに良質なクローサーがいるので、クロスを上げたいのですが、ターゲットになるオリベイラはサイドに流れているため、中央に人数が足りません。SHの東が切れ込んでくる形が多いですが、クロスに合わせる選手としては迫力不足な部分があります。名古屋としては、この状態を作り出したいので、中央を締めた守備をして、オリベイラがサイドに逃げたくなるような執拗なマークと、クロスに対してしっかり跳ね返す事が重要だと思います。
  • ハイプレスとコンパクトさを売りにした、守備の堅いFC東京。清水は、SBとSHの絡んだ壁パスなどのコンビネーションでうまくFC東京の守備を崩せていました。名古屋もショートパスの崩しは得意なので使っていきたいです。
  • また、FC東京の守備のプレスの面では、2トップにそれほど守備意識の高さを感じなかったので、じっくり後方でビルドアップすることは今の名古屋ならそれほど難しいことではなさそうです。
  • CBは堅いと感じました。特にチャンヒョンスの空中戦は強く、森重よりも嫌な感じを受けました。ジョーに当てる場合も、いろいろ目先を変えながら使っていきたいです。
  • GK林の低く速いフィードが目立っていました。


FC東京は、”ALC圏争いで3位の鹿島が好調なこと”、”8戦勝ちから遠ざかっていること”、”5試合で1得点しか挙げられていないこと”など、心理的プレッシャーのかかる要素が多いです。FC東京がこれらの”見えない敵”と戦ってくれるように、90分を通じて焦ることなく安定した試合運びを名古屋にはしてほしいものです。



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