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レビュー)FC東京 vs 名古屋~シャビエル復帰も3連敗~

名古屋(H)1ー2FC東京(A)/豊田スタジアム/2018.10.7
得点者(名):オウンゴール
得点者(東):大森、永井

まずは、29節 FC東京戦のダイジェストから。


今節のプレビュー記事はこちら。

永井とオリベイラの2トップの気迫に敗れる

名古屋は3連敗となってしまいました・・・。全体を通した試合内容は悪くなく、速い攻撃も遅攻もあり、得点する可能性はあったと思います。一方、守備では、60分過ぎから「エアポケットに入ったかのように守備での集中力がなくなってきたな・・・」と思ったら、3分で2点取られてしまいました。

FC東京の2トップ、永井とD.オリベイラは試合を通して、ボランチへのプレスバックなど献身的な守備をして、攻撃では単騎突破しては跳ね返されることを愚直に繰り返すという、勝ちへの執念と集中力を見せていました。それに比べ名古屋は勝ちへの執念と集中力で劣っていました。内容では互角でも気持ちで負けた感があるので、グランパスにとっては悔やまれる敗戦でした。

〈雑感(良いところ)〉

  • 前半12分宮原の負傷交代に伴い、和泉が右SBに入り、アーリアがボランチに入る。アーリアは、ロングボールの競り合いに弱い印象があったが、今日は頑張っていた。
  • 右SBに入った和泉は、右SH前田とのユニットとしての相乗効果があった。ポジション取りでは、和泉と前田がサイドライン際とハーフスペースに互い違いに入り、敵陣ポゼッションの場合にはローリングしながら、チャンスを作っていた。
  • (私見ですが、和泉はSBの方が向いていると思っています。和泉がネットや小林と比較しボランチとしてポジションを取れていない理由としては、プレービジョンの狭さがあると考えています。そのため、ボランチに入ると死角からのタックルでロストしたり、ロングフィードが少なかったり等につながっていると思うのです。ボランチに比べSBは、プレッシャー的にも、サイドラインを背にするという位置取り的にも、視野を確保しやすくなります。ドリブルも生かせると思います。偽SBとしてゲームメイクにも顔を出せます。現代的SBとして代表も狙えると思うのですが・・・)
  • 前田のペナルティーエリア角でワンツーやドリブルでカットインしてからのシュートは、再現性良くシュートにつながっていた。今日は浮いていたが、次は決まるはず。
  • D.オリベイラや永井がボランチの所へプレスバックする守備を徹底していたが、比較的落ち着いて対処できていた。相手のハイプレスにもしっかりボールを保持する意識は維持できていた。
  • 故障明けのシャビエル、青木は比較的普通にプレー出来ていた。
  • シャビエルがサイドに張ることで、ジョーとシャビエルの少なくとも2か所がロングボールのターゲットになるので、ショートパス一辺倒になりにくい。

〈雑感(今後に期待)〉

  • オリベイラや永井がコーナーフラッグに向けたロングボールに抜けだす場面が散見されたが、ラストパスの精度と中央での人数不足により、前半は危険な決定機にはあまりならなかった。しかし、最終的には両FWが得点に絡んで2失点した。前半はうまく対応していただけに残念。結果論だが、永井のスピードがじわじわ中谷にプレッシャーを与え、2点目のシュート時に寄せきれないことに繋がった。
  • 名古屋の選手は、ファールをもらうためにコケていたが、結構流された。ここら辺の軽さも敗因の一つだと思う。審判の癖を早めに感じ取る必要があった。球際の軽さは1失点目にも感じられた。
  • 敵陣ポゼッションの時に、最終的にどこでゴールをするのか?という点で、前田のカットインからのシュート以外に道筋が見えなかった。FC東京は強固なブロックを作っていたので、幅か深さのどちらかを取る工夫が必要だと思うし、何かが起こる事を期待した確率の低いクロスも目先を変えるために必要だと思う。速くなくて良いので、ジョーの頭の所で落ちるようなクロスを上げて、相手も大きくクリアできないようなボールを勧めたい。そこから、陣形の崩れたところで2次攻撃とか。

〈雑感(なぜだろう?)〉

  • 解説の飯島は、OBなのになぜあんなに名古屋に辛口なのだろう。解説にアウェー感を感じる。OBの中では中西あたりに解説してほしいな・・・

ストロングポイントである永井とオリベイラへのロングボールからの攻撃を愚直に繰り返したFC東京に対し、同じくストロングポイントのジョーへのボールに固執せず多彩な攻撃を仕掛けようとした名古屋。

名古屋は、前線4人がシーズン10点取るような攻撃を目指しているのだと思います。実際、ベンゲル時代にはそんな時もありました。そんな4-4-2の攻撃が名古屋の伝統になる事を願い、理想を目指したいです。(降格しない程度にね。)

残留争い、名古屋には早めにピーク(7連勝)が来て、G大阪や横浜FMは今ピークが来ています。ピークは永遠に続かないのも事実です。名古屋は下りきっているので、まだ一山作れるハズです。次の柏戦、また自信を取り戻して戦いましょう。



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