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レビュー 19節 仙台戦

まずは、19節 仙台戦のダイジェストから。このブログを始めた初戦が16試合ぶりの勝利!!うれしい。

今節のプレビュー記事はこちら。


〈雑感(良いところ)〉

  • ジョーと前田の位置が近く、ジョーのロングボールの落としを前田が納める場合が多かった。ジョーとシャビエルは下がってボールをもらいたがる傾向にあるなか、前田は前線に張って裏を取る役割をしてパスコースを確保していた。前田は、スプリント回数23回で両チームトップ、走行距離は12.3kmで名古屋トップと数字にも表れた。少ないタッチで、攻撃にリズムを与えていた。ネガティブトランジション時のプレスも効いていた。
  • DFは、中谷が声をかけている姿が多くみられ印象に残った。丸山・中谷の両CBは、中央からのカウンターは鋭い出足で抑えられていた。
  • ショートパスを数本つないだ後のミドルパスの選択が良く、ディフェンスの網にかかる回数が比較的少なかった。和泉・玉田・小林・シャビエル・前田はポジションチェンジを繰り返しながら的を絞らせなかった。前節に続き、和泉がビルドアップの中心にいた。SBでもボランチでも、高いキープ力を生かして安定したポゼッションに今後も貢献してくれそう(ネットと共に)。
  • ランゲラックとポストにも助けられた。特に、クロスが大外に送られた後の折り返し時に、素早いポジショニングが光っていた。
  • 守備時のプレスラインも低めで、速攻が効果的に決まった。
  • 仙台は名古屋がゴールキックからショートパスでビルドアップするところを狙ったプレスに来ていたので、潔くパントを蹴っていた。ジョーの動きが良かったのでしばらくはパントが良いと思う。

〈雑感(今後に期待)〉

  • この試合は終始、蜂須賀対策だった。仙台は3-5-2でWBをアイソレーションさせて、1対1を仕掛けてくる。この日は、中野を中心に左でビルドアップして、右サイドの蜂須賀にサイドチェンジして、蜂須賀はクロスを大外に上げて、中央に折り返したところを決めるという事を狙っていた。4-4-2の名古屋は、ビルドアップ時は名古屋から見た右に4バックを寄せるので金井がセンターに絞ってくる、サイドチェンジされた後をだれが見るのか(金井?和泉?玉田?)がはっきりせず、効果的なサイド攻撃を受ける。対策のため4-3-3にして、サイドに張ったFWに注意を向けさせることで牽制しようとするも、効果は上がらず。後半途中から、玉田に代えて児玉を入れて対応する。児玉は蜂須賀とインサイドハーフの2人を同時に見るような中間ポジションで対応しようと奮闘していた(運動量もあった)。しかし、守備する面積が広大すぎて上手くいかず試合終了まで何度となく効果的なサイド攻撃をされづづけた。3-5-2のアイソレーションに対する守備の仕方は考えたい。サイドチェンジをさせない守備?中間ポジションにだれか残す?など。
  • 後半に攻め込まれた理由として、まったりポゼッションしたい派とシュートで終わりたい派が統一されていないように感じた。個人的にはダラダラポゼッションした方が仙台は嫌だったのではないかと思う。
  • DFラインがガタガタだった時があったような・・・(3人新加入じゃ仕方ないか。)

〈雑感(なぜだろう?)〉

  • 終盤、守備固め時にランゲラックは山なりのパントキックを蹴っていた。跳ね返りの勢いを無くす意図だと思う。ジョーがいるので最初から山なりパントのほうがいいのでは。
  • CBの間にアンカーが入るビルドアップをここ2試合やっていない。いいことだと思う。CBの特性の違いで変えた?丸山のビルドアップ能力が高いから?
  • サイドチェンジやダイアゴナルのロングパスはこの試合も少なかった。クロスが少ないのは肯定派だが(ゴール確率が低いため)、ディフェンスを広げたり動かしたりする工夫はいるのでは?

後半攻めまくられたのはご愛敬。まだまだ調子が上がってくることに期待です。




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