スキップしてメイン コンテンツに移動

プレビュー)川崎 vs 名古屋~たどり着いた結論は・・・~

みんな大好き、川崎戦。ということで、当ブログでも久しぶりにプレビューを書きたいと思います。

と言いつつ、更新が試合当日になってしまった…その理由は、あいつのせいだ。「おのれマッシモ。」

前々日会見で”阿部が間に合わない事”を言ってしまったので、大幅修正を余儀なくされました。(言って良いこと何かあるんだろうか?(怒)勘のいい方は、修正前の内容を察していただけるだろう。)

遅くなったのにはもう一つ理由があります。この天王山は、試合の行方を考える上で沢山の情報ソースがあって、「うしたら川崎に勝てるのか考えすぎて、正直わからなくなっちゃった」ってのもあります。

そんな中、以下の4つのソースから川崎戦の行方を私なりに考えてみました。
  • ルヴァンカップ 名古屋2-2川崎(8/12)
  • 前々日監督会見
  • DAZNプレビューショー#9『川崎Fを止める!赤鯱軍団の秘策』
  • J1第11節 川崎5-2C大阪

川崎戦について考える基礎的な部分を一言でいうと、「ボールを持たれ続けると90分守れる気がしない。」について、どう対処するかです。4つのソースから順にポイントをプレビューします。

ルヴァンカップ 名古屋2-2川崎(8/12)

名古屋は8/12のルヴァンカップにて川崎と対戦しています。その結果、2-2の引き分けでルヴァンカップ決勝リーグ進出を決めることができました。



のですが・・・・川崎対策を見せてしまいました。「ボールを持たれ続けると、90分守れる気がしない。」に対する対策です。それは、ボランチにシャビエルを入れる奇策でした。

川崎は、ボール保持して攻撃する能力と高い位置でボールを奪い返す能力をセットで持つことで、ボールを握り倒すことができます。

そこで、名古屋はボールを奪った瞬間に再度奪い返されないために、狭いスペースでキープする力の最も高いシャビエルをボランチに入れたのです。奇策を2回繰り返すことはできない。じゃーどうするの?って話です。

もう一つ、序盤に”ハイプレスでびっくり”ってのも使いました。引きこもりで耐えることが難しいと考える事は合理的なのですが、90分持たないのも事実。ハイプレス中に点が入ったから良いものの、次回も同じ展開になる可能性は低いと思います。

また、この試合があるために、第12節は慎重なロースコアの試合運びが予想されます。

つまり、このソースから言えることは以下のようなことです。
  • 同じ奇策(CHシャビエル、序盤ハイプレス)は効かない。
  • 慎重なロースコアの試合展開が予想される。

前々日監督会見

以下の監督会見では、阿部浩之が間に合わない事と「ボールを持つ」事を述べています。
クオリティというのはボールを持つ時間をどれだけ長くすることができるかということもそうですし、ボールを持つことを怖がらず、自分たちのしたいゲーム展開に持っていくために、ボールを持っている時にどれだけのことができるかということもです。(監督会見より)
どちらも、心理戦的には言う必要が無い事のような気がします。それでも言うのは、エンタメの一部として正直に話すクラブ方針でもあるのでしょうか?前はもっとフィジカル根性論ばっかりだった気がするのですが・・・

そこで、考えたわけです。どちらかはフェイクなのではないかと。そして、普通に考えると阿部が出場した場合、「マッシモ、嘘言いやがった!」となるので、こっちは本当なんだろうと思います。

一方の”ボール持ちます宣言”は、やらなくても「試合の流れだからしょうがない」という言い訳が立ち、非難されるリスクはゼロです。また、そもそも川崎相手に「ボールを持つ時間を長くする」ことは、そうなった方が良いに決まっている当たり前の戦略すぎて、何も言っていないに等しいです。

つまり、このソースから言えることは以下のようなことです。
  • あべちゃんはスタメンにいない(涙)
  • 「ボールを持つ」は、そんなに長い時間だと思わないほうがよい。
「ボールを持つ」に喜んでいるあなた。精神安定上それほど期待しない方が良いかもしれません(私のこと)。

DAZNプレビューショー#9『川崎Fを止める!赤鯱軍団の秘策』

DAZNプレビューショー#9『川崎Fを止める!赤鯱軍団の秘策』では、川崎の即時奪回を掻い潜ったDFラインの裏にはスペースがあり、そこをJリーグ屈指の攻撃陣が突くべきだという主張でした。OBの望月さんの解説でした。

これはよい筋だと思います。

名古屋のスタメンは勤続疲労が叫ばれていますが、川崎だって出ずっぱりの選手は同じだけ疲労しているはずです。

川崎は、ボール保持攻撃の際、SBやIHはかなり高い位置まで進出するので、基本的にネガトラ対応で残っているのは、2CBとアンカーになります。CBの谷口とジェジェウは長い時間出場していますので、この2人の裏を取って、走りっこ勝負に持っていきたいです。

そのため、名古屋としてはロングカウンターに向くスタメンを揃えたいと思います。

まず、川崎の即時奪回のカウンタープレスを回避しないといけないので、タイミング良く受けに来れる金崎をCFに据えます。アンカー脇で収めてほしいと思っています。OHにはシャビエルを推します。元来シャビエルはカウンター向きの選手だと思っているためです。SHには、相馬勇紀と前田直輝を推します。守備のコレクティブさとマテウスに疲れが見えるためです。

「川崎には三苫がいるかもしれんが、名古屋にはマテウスがいる」って後半の戦略もいいんじゃないかと。

つまり、このソースから言えることは以下のようなことです。
  • やっぱり得意なロングカウンターは狙おう

J1第11節 川崎5-2C大阪

我々を恐れさせる一番の原因はこれではないでしょうか?「堅守のセレッソでもだめか・・・」

C大阪なら何とかしてくれると思いきや、川崎5-2C大阪と華々しく桜散っておりました。


「5-2なんて参考になんないよー」と思いながら見ていると、ふと思ったことがあるのです。

「同じ堅守が売りのC大阪と名古屋だけど、方法論は違う」

C大阪は、相手のスピードを下げるために、ボールホルダーにきつく寄せません。速く寄せるということは、相手も速くアクションを起こすことになるからです。パスコースを切りながらボールホルダーに寄せることで、1人で2人を見るなどしてパスの出しどころを限定してミスを誘う方法論です。

一方の名古屋は、ボールホルダーにきつく寄せます。きつく寄せれば相手がミスしやすいという方法論です。

その両チームの守備の方法論の差は、スプリント数や走行距離にも如実に表れています。
スプリント数:C大阪119/名古屋151/リーグ平均161回 
走行距離:C大阪112/名古屋115/リーグ平均113km 
@2020/8/22 引用:https://www.jleague.jp/stats/distance.html 
C大阪の方法論でも、大概のチームなら守れるんだけど、川崎相手にきつく寄せないのはさすがに難しいのではないかと考えました。裏を返すと、名古屋は自信を持って、これまで培ったタイトな守備をやろうってことです。「多少引きこもっても、そんなにたくさん点入らないよ、普通。(願望)」

つまり、このソースから言えることは以下のようなことです。
  • 時間帯によっては自信を持って引きこもろう!

じゃあどうすんの?

予想スタメンです。川崎は、1週間前の札幌戦のスカッドをそのまま予想しました。2チーム作れる戦力をターンオーバーしながら使っているので、DFライン以外は読めません。名古屋は先ほど説明した前線の4人と順当な後方の人選としました。


今まで挙げたポイントをまとめると以下の通りです。
  • 同じ奇策(CHシャビエル、序盤ハイプレス)は効かない。
  • 慎重なロースコアの試合展開が予想される。
  • あべちゃんはスタメンにいない(涙)
  • 「ボールを持つ」は、そんなに長い時間だと思わないほうがよい。
  • やっぱり得意なロングカウンターは狙おう
  • 時間帯によっては自信を持って引きこもろう!
たどり着いた結論は、いつもの名古屋です・・・(汗)

「ボールを持たれ続けると、90分守れる気がしない。」に対して、「ボールを握り倒す」は今の名古屋にとっては非現実的であるとリアリストのマッシモは考えていると思います。「川崎戦ではボールを持ってほしい」と公言していましたが、今の状況を考えると「いつもの名古屋でもそれほど相性が悪くないはず!」を願うことにしました。意図的なボール保持が先制した後に見られると最高なのですが・・・

いろいろな予想があると思いますが、川崎戦の前って楽しいですね!絶対勝って独走止めるぞー!!


トップページのブックマークをお願いします。
更新情報をツイートします

↓クリックすると
↓みなさんのグランパスブログが見れます
にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスへ
にほんブログ村

コメント

このブログの人気の投稿

2024名古屋グランパス 編成の妄想

2024.1.14新体制始動ということで、今年のスカッドについて好きなように妄想を書けるのは今だけなので、久しぶりにブログを更新したいと思います。 今年の編成の感想 今年のスカッドを見て、違和感を感じた。その違和感の正体は、3か4か分からないこと。 以下にミルクボーイ調で4バックなのか3バックなのか考えてみた。 監督が昨年やり方を踏襲すると言っている。3バックで決まり。 フィジカルに長けた上下動できて守備も信頼できる名古屋風WB(相馬、森下、豊)が1人もいない。なら3バックちゃうか。 右SB適任者が、再レンタルも想定される成瀬しかいない。やっぱり3バック。 ただ、獲得したサイド選手(山中、小野、成瀬、山中)はみんなWB未知数。ほな3バックじゃ無いか。 3バック維持するとしても丸山、藤井、中谷の移籍で作り直しは必至。ほな3バックじゃなくてもよいか。 1枚目2枚目過多でDF枚数を減らしたい。ほな3バックじゃ無くてもよいか。 去年、後ろに重たかった。ほな3バックじゃない方がいいか。 福岡、日本代表など4と3を併用するクラブが出てきた。 新体制発表会、長谷川監督「3も4も様子を見ながらやっていきます。」4バックやるって言ってるやんけ! とミルクボーイ調もかなり崩れているが、4バックをやるっぽい。てか、やって欲しい。 どうも、 フォーメーションをシーズン・時間帯を通して使い分けると考えて間違いなさそうだ。 ちなみに4231に当てはめてみたのがこちら。我ながらまんざらでもない。理由は、 エルボーバック(SBの片側を上げ、逆側にCBのできるSBを置く)の4231をベース に妄想しているからだ。 左上がりエルボーバック もう少しエルボーバックを掘り下げよう。一例として、左SBを上げ気味にしたエルボーバック4231を示す。右SBに野上が入ることで、 試合中に3バックにも可変できる というわけだ。 この場合、久保と山中で幅を取り、左WGの森島を内側に絞らせることで、森島、山岸をSTとする3421的にも振舞える。森島がいい感じにライン間で仕事をしたり、下りてきたりが可能になる。この形は森島が活きる。ちょっと守備の怖い(失礼)、トージロー君を前目に残せて活きる。上下動の運動量に不安のある(失礼)、山中の負担も減り活きる。 昨シーズンは後ろに重たいことが課題 としてつきまとった。試合序盤など

私的サッカー用語集

正しい意味か分かりませんが、ブログ内で使っているサッカー用語の説明です。訂正あればお願いします。 偽サイドバック (追記2018/10/7) 攻撃のビルドアップ時にサイドバックが、ボランチの位置に入ること。サリーダ・ラボルピアーナのメカニズムでボランチがCBの間に入った時に、ボランチの位置でSBがボールを受ける。この時、SHやウイングがサイドライン際で幅を取りパスコースを作る。SBは、ボランチの位置からハーフスペースを駆け上がり(インナーラップ)、そのSHからリターンパスをもらう・・・などの攻撃につなげることが出来る。ネガティブトランジションでは、中央に絞っているためにカウンターを受けにくくなる。 サリーダ・ラボルピアーナ (追記2018/10/2) 4バックにおける攻撃のビルドアップおいて、CBの間にボランチが下がって、SBを前に押し上げるメカニズム。2トップの相手に対し2CB+1ボランチの3人で数的優位を保つことでビルドアップを安定させる。2017年は、小林がCBの間に下りる形が強直化しており、効果的ではない場合もあった。一方、2018年W杯中断後は、ネットが主にCB間に下りる役割をしているが、小林が下りる場合や、CBとSBの間に下りる場合や、下りない場合を織り交ぜてビルドアップすることで柔軟性が出ている。また、玉田と小林がそれぞれハーフスペースに入り、相手の第1プレッシャーラインを通過する受け手として機能している。そのため、ビルドアップ時のボールロストが減っている一因になっている。 パッキング・レート (追記18/09/29) パスやドリブルで相手選手を何人通過することが出来たかという指標。同じく、相手DFを何人通過したかという指標はIMPECTという。 footbllistaのコラム で紹介されていた。勝敗との相関係数の高い指標だそうだ。 サッカーが陣取りゲームである以上、もっとも本質を突いた指標だと思った。さらに言うと、敵陣に押し込んでポゼッションしても、相手選手を通過出来なければ、陣地を取ったことにならないことにも気づかされた。重要なのは、ボールの前に何人相手選手がいるかで、0人であればそれはゴールを意味する。”ポゼッション”や”縦に速い攻撃”や”ハイラインハイプレス”などのゲームモデルは手段であり

レビュー)横浜FM vs 名古屋~サイド起点とアンカー番~

名古屋(H)2-1横浜FM(A)/豊田スタジアム/2021.9.18 得点者(名):中谷進之介、シュヴィルツォク 得点者(FM):杉本健勇 やばい。どうしても健勇に得点を許してしまう・・・違う。どうしても勝ってしまうww 公式戦10戦負けなし記念!!宮原100試合おめでとう記念!! という訳でもないですが、気分のがよいので勢いで、久しぶりにブログ書きます。 まずは、両チームのスタメンから。 ⚽️スターティング11⚽️ 🏆 #J1 第29節 🆚 #横浜F・マリノス 🏟豊田スタジアム 🕖19:00 KICK OFF ▶️ https://t.co/NGR67KHprb Powered by #トヨタ車体 pic.twitter.com/HbcR6O95gB — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) September 18, 2021 長澤、前田、森下はターンオーバーじゃなく完全に序列が入れ替わってますね。調子が良い人使うの。いいと思うよ。 STARTING XI presented by @haysjapan   本日のスターティングメンバー発表! ▼GK 高丘 ▼DF 小池/岩田/實藤/ティーラトン ▼MF 扇原/喜田/マルコス ▼FW エウベル/レオ/前田 #fmarinos #Jリーグ #HAYS pic.twitter.com/HKAEsRmsPc — 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) September 18, 2021 CBが負傷で変わっており、突けるかと思いきや、クバはなかなかボールを収められず。なめてて、ごめんなさい。そして、ありがとう。 ランゲラックのファインプレー集はこちら↓。 アウェーとの違い 何度でも書きますが、公式戦10戦負けなし。最後に敗れた試合というと、アウェーのマリノス戦。勇敢に前からプレスに行って、0-2で敗れました。守備時は、前から嵌めに行く形で、SHだった齋藤と直輝を横浜FMの2CBに当て、3ボランチと柿谷でダイヤモンド型の中盤を形成して中央を封鎖し、サイドに誘導してから左は斎藤と長澤、右は直輝と稲垣で挟み込みたいという狙いが見えました。 いわゆる奇策なのですが、柿谷の疲労など考慮しつつ、名古屋の強みの場所で狩りたいという理に

レビュー:名古屋vs京都 ~ユンカーのヘディング嫌い~

名古屋(H)1-0京都(A)/豊田スタジアム/2023.2.25 得点者(名):永井謙佑 お久しぶりです。ブログ書くたびに、お久しぶりっていってますが・・・思えば、前回は 2022のシーズンレビュー だったんで、5か月ぶりです!! 新シーズンになっても相変わらず、試合内容が渋い・・・監督は、シーズン初戦の横浜FC戦後にも、しっかりビルドアップする意識はある的な発言をしているけれども、正直2戦目の”ホーム”京都戦も何が変わったのか、素人にはわからないレベル・・・ とはいえ、 祝!450勝! まずはこれを祝わなければですね! 鹿島、横浜FM、浦和に次ぐ史上4クラブ目の快挙 です。守備的だの、保持率が低いだの、うだうだ言っているのが贅沢に思える、450勝4番目の甘美な響き(恍惚) さらに、 開幕2連勝 、 昨シーズンからの連勝を4に伸ばし 絶好調です!まー、4連続1点差ですけどね!!今年は平均得点1.2、平均失点0.9、得失点差10ぐらいを目指してACLを狙うのがいいと思っているので、これ以上ないスタートです。 それではぼちぼち、試合のレビュースタートです。 基本情報 両チームのスタメンは以下の通り。 名古屋は初戦体調不良だった米本拓司が入り、現状ベスメンと思われる。 ⚽️スターティング11⚽️ 🏆明治安田生命 #J1 第2節 🆚 #京都サンガ 🏟豊田スタジアム 🕓16:00 KICK OFF ▶️ https://t.co/Gj8gMlBzOd No.6 #米本拓司 選手 #grampus 復帰後初スタメン #さあ行こうぜ名古屋 🔥 pic.twitter.com/m4VE4jYYUB — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) February 25, 2023   京都は、初戦の鹿島戦から5人変え、433から343に。ミラーゲームにして、「前線からハイプレスかけて強度でまさるぜ!キョウトだけに」という意図と、逆に名古屋がハイプレスできても「一美とパトリックで、ひっくり返すぜ!」という意図が見え見えの布陣に。 【第2節vs名古屋】 🟣本日のスターティングメンバ―発表🟣 あなたのDAZN加入と視聴でクラブが強くなる🔥 今日もともに戦おう! https://t.co/HD5FVCQcNr #京都サンガF