思えばJ2降格で選手総とっかえという焼野原から4シーズンを経て、2020シーズンは、目標としていたACL圏内の3位でフィニッシュという大団円を迎えました。パチパチパチ誇らしいですね。
こちらは、シーズン終了後の小西社長のコメントです。
“ 34試合すべてを実施できたことに感謝しながら、来年はアジアで闘い、アジアでより高いところを目指して、チームももう一皮むけて、新しいステージに立つことができるように最善の努力を尽くしてまいります ”
— 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) December 19, 2020
広島戦後 #小西工己 コメント #INSIDEGRAMPUS
得失点差は「+17」とリーグ2位です。手前味噌ではありますが、監督、選手を褒めたいと思います。
―小西社長は「観て楽しいサッカー」ということも掲げていると思います。そういう点に関しては今シーズンをどのように評価していますか?
これも手前味噌ですが、「観て楽しいサッカー」に関しては十分できていると思います。
石垣
―今シーズンの監督への評価をお聞かせください。
名古屋城の石垣を堅牢に築き上げてくれた1年だったと思います。
(また名古屋らしい比喩を突っ込んできましたね。 )これは「天守閣はまだか!」とファミリーが突っ込むためのフリですか?(エンタメ性有る!!)
今シーズンの戦い方を一言で表すと、「俺はブロック作るけど、おまえにはブロック作らせない。」風刺が利いてます。逆の立場で散々学習してますからね。
一概にブロックを作るといっても、34試合/90分/得点経過/コンディション/相性など状況に応じてプレスの位置を調節しながら、賢くブロックを作って戦いました。前から奪いに行くときもあるし、1列目のプレッシャーラインが剥がされれば素早くゴール前にバスを止めるし。非常にロジカルになりました。
ロジカルと言えば、リードしたATに、前田がコーナーフラッグ目掛けてドリブルできるようになったのも今年の成果でした。「この勢いで鹿島から試合巧者キャラ奪っちゃいなよ。キャラ変しちゃいなよ。」
フィッカデンティ監督は、ポジショナルプレーって言われているチームほど、ポジションを大きく移して戦うことはしません。SH横方向の出し入れや、それに伴うSBの高さ、トップ下の列下しなど、微調整が主となります。それでやり切るためには技術が必要です。大きくポジションをずらさずにやりきれている所に、風間体制の成果や、4年間の強化の文脈を感じました。
シーズン終盤は得点力がジリ貧だったこともあり、中央に誘導して奪って、攻めの難易度を下げようという意図が見えた試合もありました。"THE攻守一体”。そこらが来年強化されてくると、さらに強くなりそうで、期待です。
(監督の仕事ぶりに関して)
粘り強い指導などを非常に高く評価しています。
強固なブロックを形成するために、マテちゃんにあんなに守備させるなんて、どんだけ粘り強い指導なんだと感心してしまいます。来シーズンは、粘り強い指導で柿谷がどう変貌するのか、楽しみでなりません。
ちなみに、私もフィッカデンティ監督の感想を一言コメントしておくと、「ピッチサイドの顔がいつも不安そう」です。知将っぽくないし、選手に不安が伝播するんじゃ・・・って思うので止めた方が良いと思うんですが。一方、これに気づいてから少し愛おしくもなりました。
攻守一体の攻撃サッカー
「攻守一体の攻撃サッカー」はフィッカデンティ監督が就任する前から掲げていたものかと思います。このコンセプトは来シーズン以降も継続していくということでよろしいでしょうか?
はい。しっかりと継続していきます。
このくだり。”攻守一体の攻撃サッカー”をインタビュアーが完全にいじりに来ているように見えます。私の心が汚いからですか?これも、当然社長の仕込みです。ここに言及したかったのでしょう。
”攻守一体の攻撃サッカー”ができているかは賛否両論あります。それならいっそのこと・・・
「ボールを握り倒して、押し込み、即時奪回っていう”攻守一体”やろうと思ってたんだけど、いろいろあってね・・・。獰猛に前目でボール奪って、縦に速い攻撃っていう”攻守一体”に変えたんだよね。だって、引いたブロック崩すの大変だし、奪われた後もバランス悪くて奪い返せないんだもん。ちなみにチームカラーはバーバリアンレッドね。獰猛ぽいっしょ。」
ぐらいのコメントを付けてもらえると腑に落ちますが、それでも腑に落ちないでしょうね。
とはいえ、得失点差+17点を引き合いに出され「攻撃サッカーって言えなくもないですよね」って詰め寄られたら、グゥの音も出ません。少しはシーズンレビューっぽくすると、エースストライカーが途中でいなくなったり(→らしい闇)、けが人出たり、0トップをふわっとやって取り下げたりするなかで、この得失点差は上出来だなって思います。もっと攻撃的に振ろうと思えば振れるんだけど、絶妙に勝ち点MAXの境界線を綱渡りしました・・・みたいな。
今年の様に”前目の選手が満遍なく点を取れる”伝統ができると好不調の波が小さくなって、いいなと思います。好不調といえば、今年は波がなかったですね。ここら辺も精神衛生上、継続していただきたいです。
新しいルール
―今シーズンのJリーグで最多となる年間入場者数を記録しました。
経営、営業的には入場者数が一番大事なKPIだと考えています。
こちらもインタビュアーとグルで、「自分で決めたKPI(重要経営指標)は、ちゃんとリーグ1位なんだよね。」という自画自賛。つまり、「コロナ禍の変則環境でも、俺、頑張ったよ」というフロントの親会社・スポンサーへのアピールです。フロント刷新とか変なことが起こらなそうで、私もハッピーです。
来シーズンに向け
あえて言えば7合目といったところでょうか。
それはちょっと甘いのでは?KPI下がりませんか?大丈夫ですか?
とはいえ、ここまでの新加入選手(柿谷、木本、長澤)を見ていると、2020シーズンを踏襲しつつ、新しい血を入れつつ、いい塩梅に仕上がりそうです。
「守備は来期もバリ堅でしょ~、柿谷10点取るでしょ~、相馬もあと5点ぐらい取れるでしょ~、前田もあと3点ぐらい増えるでしょ~、あと~・・・」
一つ苦言を呈するなら、「味噌」、「城」に続いてもう一つ名古屋に掛けたワード入れて欲しかったです。必死で探しましたよ。
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