スキップしてメイン コンテンツに移動

シーズンレビュー~小西インタビュー超解釈~

 思えばJ2降格で選手総とっかえという焼野原から4シーズンを経て、2020シーズンは、目標としていたACL圏内の3位でフィニッシュという大団円を迎えました。パチパチパチ誇らしいですね。


こちらは、シーズン終了後の小西社長のコメントです。

得失点差は「+17」とリーグ2位です。手前味噌ではありますが、監督、選手を褒めたいと思います。

―小西社長は「観て楽しいサッカー」ということも掲げていると思います。そういう点に関しては今シーズンをどのように評価していますか?

これも手前味噌ですが、「観て楽しいサッカー」に関しては十分できていると思います。

手前味噌2連発。今シーズンの充実感が伺えるインタビューでした。(味噌は名古屋を意識してのあれか。)今回はこの小西社長のコメントを引用しつつシーズンレビューしていきたいと思います。


石垣

―今シーズンの監督への評価をお聞かせください。

名古屋城の石垣を堅牢に築き上げてくれた1年だったと思います。

(また名古屋らしい比喩を突っ込んできましたね。 )これは「天守閣はまだか!」とファミリーが突っ込むためのフリですか?(エンタメ性有る!!)


今シーズンの戦い方を一言で表すと、「俺はブロック作るけど、おまえにはブロック作らせない。」風刺が利いてます。逆の立場で散々学習してますからね。


一概にブロックを作るといっても、34試合/90分/得点経過/コンディション/相性など状況に応じてプレスの位置を調節しながら、賢くブロックを作って戦いました。前から奪いに行くときもあるし、1列目のプレッシャーラインが剥がされれば素早くゴール前にバスを止めるし。非常にロジカルになりました。


ロジカルと言えば、リードしたATに、前田がコーナーフラッグ目掛けてドリブルできるようになったのも今年の成果でした。「この勢いで鹿島から試合巧者キャラ奪っちゃいなよ。キャラ変しちゃいなよ。」


フィッカデンティ監督は、ポジショナルプレーって言われているチームほど、ポジションを大きく移して戦うことはしません。SH横方向の出し入れや、それに伴うSBの高さ、トップ下の列下しなど、微調整が主となります。それでやり切るためには技術が必要です。大きくポジションをずらさずにやりきれている所に、風間体制の成果や、4年間の強化の文脈を感じました。


シーズン終盤は得点力がジリ貧だったこともあり、中央に誘導して奪って、攻めの難易度を下げようという意図が見えた試合もありました。"THE攻守一体”。そこらが来年強化されてくると、さらに強くなりそうで、期待です。


(監督の仕事ぶりに関して)

粘り強い指導などを非常に高く評価しています。

 強固なブロックを形成するために、マテちゃんにあんなに守備させるなんて、どんだけ粘り強い指導なんだと感心してしまいます。来シーズンは、粘り強い指導で柿谷がどう変貌するのか、楽しみでなりません。


ちなみに、私もフィッカデンティ監督の感想を一言コメントしておくと、「ピッチサイドの顔がいつも不安そう」です。知将っぽくないし、選手に不安が伝播するんじゃ・・・って思うので止めた方が良いと思うんですが。一方、これに気づいてから少し愛おしくもなりました。


攻守一体の攻撃サッカー

「攻守一体の攻撃サッカー」はフィッカデンティ監督が就任する前から掲げていたものかと思います。このコンセプトは来シーズン以降も継続していくということでよろしいでしょうか?

はい。しっかりと継続していきます。

このくだり。”攻守一体の攻撃サッカー”をインタビュアーが完全にいじりに来ているように見えます。私の心が汚いからですか?これも、当然社長の仕込みです。ここに言及したかったのでしょう。


”攻守一体の攻撃サッカー”ができているかは賛否両論あります。それならいっそのこと・・・

「ボールを握り倒して、押し込み、即時奪回っていう”攻守一体”やろうと思ってたんだけど、いろいろあってね・・・。獰猛に前目でボール奪って、縦に速い攻撃っていう”攻守一体”に変えたんだよね。だって、引いたブロック崩すの大変だし、奪われた後もバランス悪くて奪い返せないんだもん。ちなみにチームカラーはバーバリアンレッドね。獰猛ぽいっしょ。」

ぐらいのコメントを付けてもらえると腑に落ちますが、それでも腑に落ちないでしょうね。


とはいえ、得失点差+17点を引き合いに出され「攻撃サッカーって言えなくもないですよね」って詰め寄られたら、グゥの音も出ません。少しはシーズンレビューっぽくすると、エースストライカーが途中でいなくなったり(→らしい闇)、けが人出たり、0トップをふわっとやって取り下げたりするなかで、この得失点差は上出来だなって思います。もっと攻撃的に振ろうと思えば振れるんだけど、絶妙に勝ち点MAXの境界線を綱渡りしました・・・みたいな。


今年の様に”前目の選手が満遍なく点を取れる”伝統ができると好不調の波が小さくなって、いいなと思います。好不調といえば、今年は波がなかったですね。ここら辺も精神衛生上、継続していただきたいです。



新しいルール

飲水タイムという名の作戦タイムや5人交代といったルール変更があり、Jリーグの魅力が高まったと思います。ぜひ継続して欲しいです。飲水後に激しく形勢が悪くなった事って無かったような気がするんですが、これって監督やコーチ陣の成果なんじゃないですかね?


また、入場制限や応援の制限のある中で年間最多入場者賞(←ない)を、ミッチや稲垣のベストイレブンの代わりにいただきました。
―今シーズンのJリーグで最多となる年間入場者数を記録しました。
経営、営業的には入場者数が一番大事なKPIだと考えています。

こちらもインタビュアーとグルで、「自分で決めたKPI(重要経営指標)は、ちゃんとリーグ1位なんだよね。」という自画自賛。つまり、「コロナ禍の変則環境でも、俺、頑張ったよ」というフロントの親会社・スポンサーへのアピールです。フロント刷新とか変なことが起こらなそうで、私もハッピーです。



来シーズンに向け

(観て楽しいサッカーについて聞かれ)
あえて言えば7合目といったところでょうか。

それはちょっと甘いのでは?KPI下がりませんか?大丈夫ですか?


とはいえ、ここまでの新加入選手(柿谷、木本、長澤)を見ていると、2020シーズンを踏襲しつつ、新しい血を入れつつ、いい塩梅に仕上がりそうです。

「守備は来期もバリ堅でしょ~、柿谷10点取るでしょ~、相馬もあと5点ぐらい取れるでしょ~、前田もあと3点ぐらい増えるでしょ~、あと~・・・」


一つ苦言を呈するなら、「味噌」、「城」に続いてもう一つ名古屋に掛けたワード入れて欲しかったです。必死で探しましたよ。  



真面目なの期待してた人ごめんなさい。おしまい。



トップページのブックマークをお願いします。
更新情報をツイートします

↓クリックすると
↓みなさんのグランパスブログが見れます
にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスへ
にほんブログ村

 

コメント

このブログの人気の投稿

レビュー)川崎 vs 名古屋~勝った以外は生き地獄~

名古屋(H)1-0川崎(A)/豊田スタジアム/2020.8.23 得点者(名):金崎夢生 これ以上ない美しいゴール、イタリア流ウノゼロの美学で勝利した川崎戦。 一言で言えば、「最後はやらせなかった」守備の勝利でした。この試合のMOMを挙げるなら、私は吉田豊にします。シュートブロックや、クロスへの寄せや、ゴール前になだれ込む選手へのタイトなマーク。その一つ一つが重なってこの試合の勝利を勝ち取ることができました。 一方、ゴールシーン以外の多くの時間で見た”生き地獄”・・・歯を食いしばり、視界が狭くなっていくのを感じ、胃の痛くなるような90分。 「あなたは前半と後半のどちらの地獄が嫌ですか?」「私は断然、前半が嫌です。」なぜなら、”前半は構造的に崩された”のに対し、”後半はそれを修正して割り切って引いた”と見たからです。 やられた話だけでも何なので、皆さんの語り草となっているゴールシーンについても、気持ち要素多めで書いていこうと思います。 ということで、今回の流れはこんな感じです。 基本情報 生き地獄の前半と割り切った後半 人は何故あのゴールシーンに魅了されるのか? 基本情報 グランパスのスタメンはこちら。強い順にカードを切っていくスタイルの4-2-3-1。ターンオーバー無し。サブに守備陣多めなので、「先制して守り切る」強い意志を感じます。 明治安田生命 #J1 第12節「vs #川崎フロンターレ 」(@豊田スタジアム 18:00 KICK OFF ) #grampus スターティング11⚽️ #おうちでDAZN観戦 ご準備は▶️ https://t.co/rIOJ5UBNhV それぞれの #MyHomeStadium で、 #AllforNAGOYA で、共に🤜🤛 #grampus — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) August 23, 2020 フロンターレのスタメンはこちら。1週間前の札幌戦からWGだけ変えただけです。ミッドウィークのC大阪戦からターンオーバーしています。名古屋戦の特別仕様なのは、WGの三笘と家長だけということかな?確かに2人とも嫌だな。 8/23(日) 明治安田生命J1リーグ 第12節 川崎フロンターレ...

私的サッカー用語集

正しい意味か分かりませんが、ブログ内で使っているサッカー用語の説明です。訂正あればお願いします。 偽サイドバック (追記2018/10/7) 攻撃のビルドアップ時にサイドバックが、ボランチの位置に入ること。サリーダ・ラボルピアーナのメカニズムでボランチがCBの間に入った時に、ボランチの位置でSBがボールを受ける。この時、SHやウイングがサイドライン際で幅を取りパスコースを作る。SBは、ボランチの位置からハーフスペースを駆け上がり(インナーラップ)、そのSHからリターンパスをもらう・・・などの攻撃につなげることが出来る。ネガティブトランジションでは、中央に絞っているためにカウンターを受けにくくなる。 サリーダ・ラボルピアーナ (追記2018/10/2) 4バックにおける攻撃のビルドアップおいて、CBの間にボランチが下がって、SBを前に押し上げるメカニズム。2トップの相手に対し2CB+1ボランチの3人で数的優位を保つことでビルドアップを安定させる。2017年は、小林がCBの間に下りる形が強直化しており、効果的ではない場合もあった。一方、2018年W杯中断後は、ネットが主にCB間に下りる役割をしているが、小林が下りる場合や、CBとSBの間に下りる場合や、下りない場合を織り交ぜてビルドアップすることで柔軟性が出ている。また、玉田と小林がそれぞれハーフスペースに入り、相手の第1プレッシャーラインを通過する受け手として機能している。そのため、ビルドアップ時のボールロストが減っている一因になっている。 パッキング・レート (追記18/09/29) パスやドリブルで相手選手を何人通過することが出来たかという指標。同じく、相手DFを何人通過したかという指標はIMPECTという。 footbllistaのコラム で紹介されていた。勝敗との相関係数の高い指標だそうだ。 サッカーが陣取りゲームである以上、もっとも本質を突いた指標だと思った。さらに言うと、敵陣に押し込んでポゼッションしても、相手選手を通過出来なければ、陣地を取ったことにならないことにも気づかされた。重要なのは、ボールの前に何人相手選手がいるかで、0人であればそれはゴールを意味する。”ポゼッション”や”縦に速い攻撃”や”ハイラインハイプレス”などのゲームモデルは手段であり...

アジア大会決勝T2回戦 U21サウジ vs U21日本

【 #日本 勝ち越し! #アジア大会 #サッカー 男子準々決勝】 日本、 #岩崎悠人 の後半28分のゴールで勝ち越し! #岩崎 きょう2点目! #AG2018 #BS1 で放送中! 特設サイトはコチラ↓ https://t.co/lrw5A551ZA … pic.twitter.com/0C7mGyd90l — NHKサッカー (@NHK_soccer) 2018年8月27日 非常に苦しい戦いでした。サウジの引いて中央に絞った守備に対し、WBを経由した組み立てとロングボールしか遅攻時の攻撃ルートが無く、単調な攻めでした。かたやサウジのカウンターは切れ味鋭く、決定機も作られていました。ポゼッションは日本のほうが高かったかもしれませんが、決定機の数ではどちらが勝ってもおかしくない試合でした。 〈雑感(良いところ)〉 前田大然のスピードを生かしたアシストから、岩崎のフィニッシュという狙い通りの形で2点取れたこと。 大南がサウジの長身FWカマラとのマッチアップでほぼ仕事をさせなかった。 粘り強く守備をして、オウンゴールの1失点に抑えた。 遠藤と三好の交代により右サイドからの攻撃が活性化され試合を盛り返せたこと。 ピッチの状態が、ベスト16の時より良かった。 〈雑感(今後に期待)〉 ボランチからのビルドアップが難しかった。もちろんボランチ以外の選手のボールの引き出し方が悪かったことを含めて。単純なバックパスが多いため前に進まず、CBの板倉や立田のフィード能力に頼る攻撃が多くなり、単調さが否めなかった。ボールホルダー以外も、自分は受けに行くのか、マークを引き付けてスペースを開けてあげるのかという意図や連動が見られず、ボランチをより苦しくしていた(疲れもあるだろうが・・・)。松本が後ろ目、渡辺が前目でビルドアップする機会が多かったが、松本の運動量がない分、松本の技術を買って前目にして、渡辺や旗手が下がってビルドアップした方が、リズムが出るのではないかと思った。 WBはサイドに張って幅を取るお約束になっているのかもしれないが、2シャドーもスピードがありサイドアタックできるので変化が欲しいと思った。WBがハーフスペースに入って、2シャドーが外に張るなどして、相手の守備のバランスが崩すことを期待したい。 サウ...

レビュー)ルヴァン決勝 vsセレッソ~優勝することに意味がある★★★★~

名古屋2-0セレッソ大阪(A)/埼玉スタジアム/2021.10.30 得点者(名):前田直輝、稲垣祥 FT:名古屋グランパス 2 - 0 セレッソ大阪 ⚽️ 47’ #前田直輝 ⚽️ 79’ #稲垣祥 🗒試合詳細▶️ https://t.co/v03MrdsgFc We’re CUP WINNERS✨ #ルヴァンカップ 初優勝🏆 #4つ目の星 が私たちの胸に ⭐️⭐️⭐️⭐️ #AllforNAGOYA #grampus pic.twitter.com/0uNhpH9AOC — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) October 30, 2021 優勝しました。エヘ。4つめの★。顔の大きさにワイヤワイヤ言いたいアートワークですね。個人的にランゲラックの横は吉田(真剣な眼差し)。 この写真いいですね。↓夢描き未来紡ぎます。 “ 今日手にした"輝く星"とともに、クラブはさらに進化を続けます。 #grampus ファミリーの皆さま、これからも共に夢を描き、グランパスの未来を一緒に紡いでいきましょう ” #小西工己 #ルヴァンカップ 優勝のご報告と御礼 ▶️ https://t.co/flqmUYwwOG pic.twitter.com/0OoGCP3F2v — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) October 30, 2021 グランパスのスタメンはこちら。 ⚽️スターティング11⚽️ 🏆YBC #ルヴァンカップ 決勝 🆚 #セレッソ大阪 🏟埼玉スタジアム2○○2 🕐13:05 KICK OFF #輝く星を #AllforNAGOYA #grampus pic.twitter.com/kIU5CBi8QC — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) October 30, 2021 同カード敗戦の天皇杯から中2日。マッシモのマネージメントが問われる試合になりました。天皇杯のスタメンから4人だけ入れ替わっています。でも、疲れを感じさせないプレーを見せてくれました。 一方のセレッソのスタメン。 10/30(土) 13:05 KICK OFF⚽️ 2021 Jリーグ YBC ルヴァ...