スキップしてメイン コンテンツに移動

プレビュー2)鳥栖 vs 名古屋 J1第1節

前回に続き、J1開幕戦の鳥栖戦のプレビューです。

前回は、鳥栖のルナー・ニュー・イヤー・カップというプレシーズンマッチを見た感想と、それを受けた名古屋の組織的守備の見どころについて書きました。今回は名古屋のポジトラ時、組織的攻撃時、ネガトラ時、セットプレーについて綴りたいと思います。

カップ戦の出来から、予想スタメンは以下のように想定しています。(2人クロアチア人DFが加入しているので、入ってくるかも。)攻撃時4-3-3、守備時4-1-4-1が基本です。

ムゥは、WGとして使われていましたが、もったいない感じを受けました。一方、トーレスは今の監督の目指すスタイルに向いたCFではない印象です(あまりボールが入っていない)。狭いスペースで反転したり、細かなことが出来るムゥの方が今のゲームモデルに合っている気がします。トーレス(豊田しかり)の代わりにムゥの方がチーム全体の循環はいい感じになりそうな気がします。大きなお世話ですが・・・


名古屋のポジトラ時

鳥栖がボールロストした時の特徴としては、クエンカの戻りがかなり遅いように見えました。前回書いていますが、クエンカは組織的攻撃時にWGからIHに下りてくることが多く、またそこからチャンネルに侵入しきます。そのポジションからの戻りが遅いので、本来IHでWGに出ている福田とどちらが戻るのかあいまいな状況が生まれやすいと思われます。アンカー脇に侵入すると、高橋秀が結構釣り出されるので、CB前のいわゆるバイタルエリアをうまく使えるのではないかと思います。

よって、クエンカのいる名古屋右サイドからアンカー脇に侵入し、高橋秀を釣り出しておいて、バイタルエリアに左SHやジャビエルが侵入して、ラストパスを送るという形が狙えそうです。

また、CBの連携がまだ成熟していないのか、鳥栖がカウンターを受けたときに、鳥栖CB間が絞られておらず、間にFWが二人いるというあまり見ない状況から失点する場面がありました。(起点は、トーレスのボールロストからだったので仕方ない部分もありますが。)

本職CBではないことによる苦労を2017年に体感している身なので、カレーラス監督にはこのままの方針を「貫く」で行ってほしいものです。


名古屋の組織的攻撃時

鳥栖は、守備時4-1-4-1でCFのトーレスには、ほぼ守備タスクがつけられていないように見えました。そのため、名古屋の自陣でのビルドアップにはそれほど苦労しなくて済みそうに感じました(TMなので、過度な期待はできませんが)。2列目の4枚は、自分の前にボールホルダーがいる時に出て、横にボールが動くと戻るという形でした。釣り出して、その裏にタイミングよく走りこむ形で侵入していきたいです。

DFラインに、ボランチタイプを並べていることや、CBの高さが足りないことなどから、純粋な守備の強度が弱い感じも受けました。実際、CBが踏ん張り切れずファールで止めている場面が散見されました。(監督のカラーとして、CBやSBにもより攻撃に絡める選手を配置する意図が見えます。)

逆に、前には強い感じを受けました。よって、背後を狙うロングボールや、単純にジョーの頭を狙うハイボールを織り交ぜて行くのが良いと思います。


名古屋のネガトラ時

縦に速い攻撃をする意図が2試合を通じてほとんど見られず、しっかり陣形を作ってから攻める流れが主流でした。トーレスが流れてボールを受ける機会がたまにありましたが、まだ戦術として組み込まれていない感じだったので、このまま準備が終わらないといいなー。

名古屋、苦手のネガトラフェーズ。FC東京とのTM(名3-9東)は見ていないので何とも言えないですが、今年もカウンターに弱いのでしょうか?鳥栖には、監督の言いつけをしっかり守ってポゼッションスタイルで名古屋戦に臨んでほしいものです。


セットプレー

鳥栖のセットプレー守備はゾーンでした。走りこんでくる選手に対してはマンマークをつけているのですが、まったく競れてなかったので、狙い目です。キラーン

前述のように、高さもそれほどありません。今年はマテウス・シャビエル・シミッチ・相馬勇紀がキッカーの練習をしているようです。昨年は、セットプレーが課題の一つだと思っていたので、新たな武器に仕立てて欲しいものです。



鳥栖とのプレビューについては、こちらでも詳しく分析されていますので、勝手ながらご紹介させていただきます。



2/23が待てない!

名古屋は、開幕から「監督交代で馴染んでいない2連戦」(鳥栖、C大阪)です。鳥栖は堅守速攻のイメージからポゼッションにゲームモデルが大きく変わっていました。一方の名古屋も、「新戦力ばっかりで連携が心配」チーム。わちゃわちゃした開幕らしい(?!)展開で勝ちをもぎ取ってほしいです。

杉森が調子いいのでスタメンに割って入れるか?右SBは和泉なのか?今年もカウンターに弱いのか?風間監督の「去年の安定したスタメンから始めない説」は今年も証明されるのか?ワクワク(ゾクゾク)が止まりませんが2/23の開幕を楽しみにしましょう!



フットボール批評23の風間監督のインタビュー読みましたか?「育成型の監督です」、「穴があるのは織り込み済みです」、「戦略は2の次です」と書いてあるように読めました(実際書いてあった)。現役監督が自軍の戦略をペラペラ話すこともないと思うので、深く気にはしていませんが、あと2~3年は我慢という事も覚悟しましたww



↓応援お願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスへ
にほんブログ村

ツイッターのフォロー、RTもお願いします。
更新の案内をツイートします。

コメント

このブログの人気の投稿

私的サッカー用語集

正しい意味か分かりませんが、ブログ内で使っているサッカー用語の説明です。訂正あればお願いします。 偽サイドバック (追記2018/10/7) 攻撃のビルドアップ時にサイドバックが、ボランチの位置に入ること。サリーダ・ラボルピアーナのメカニズムでボランチがCBの間に入った時に、ボランチの位置でSBがボールを受ける。この時、SHやウイングがサイドライン際で幅を取りパスコースを作る。SBは、ボランチの位置からハーフスペースを駆け上がり(インナーラップ)、そのSHからリターンパスをもらう・・・などの攻撃につなげることが出来る。ネガティブトランジションでは、中央に絞っているためにカウンターを受けにくくなる。 サリーダ・ラボルピアーナ (追記2018/10/2) 4バックにおける攻撃のビルドアップおいて、CBの間にボランチが下がって、SBを前に押し上げるメカニズム。2トップの相手に対し2CB+1ボランチの3人で数的優位を保つことでビルドアップを安定させる。2017年は、小林がCBの間に下りる形が強直化しており、効果的ではない場合もあった。一方、2018年W杯中断後は、ネットが主にCB間に下りる役割をしているが、小林が下りる場合や、CBとSBの間に下りる場合や、下りない場合を織り交ぜてビルドアップすることで柔軟性が出ている。また、玉田と小林がそれぞれハーフスペースに入り、相手の第1プレッシャーラインを通過する受け手として機能している。そのため、ビルドアップ時のボールロストが減っている一因になっている。 パッキング・レート (追記18/09/29) パスやドリブルで相手選手を何人通過することが出来たかという指標。同じく、相手DFを何人通過したかという指標はIMPECTという。 footbllistaのコラム で紹介されていた。勝敗との相関係数の高い指標だそうだ。 サッカーが陣取りゲームである以上、もっとも本質を突いた指標だと思った。さらに言うと、敵陣に押し込んでポゼッションしても、相手選手を通過出来なければ、陣地を取ったことにならないことにも気づかされた。重要なのは、ボールの前に何人相手選手がいるかで、0人であればそれはゴールを意味する。”ポゼッション”や”縦に速い攻撃”や”ハイラインハイプレス”などのゲームモデルは手段であり...

レビュー)川崎 vs 名古屋~勝った以外は生き地獄~

名古屋(H)1-0川崎(A)/豊田スタジアム/2020.8.23 得点者(名):金崎夢生 これ以上ない美しいゴール、イタリア流ウノゼロの美学で勝利した川崎戦。 一言で言えば、「最後はやらせなかった」守備の勝利でした。この試合のMOMを挙げるなら、私は吉田豊にします。シュートブロックや、クロスへの寄せや、ゴール前になだれ込む選手へのタイトなマーク。その一つ一つが重なってこの試合の勝利を勝ち取ることができました。 一方、ゴールシーン以外の多くの時間で見た”生き地獄”・・・歯を食いしばり、視界が狭くなっていくのを感じ、胃の痛くなるような90分。 「あなたは前半と後半のどちらの地獄が嫌ですか?」「私は断然、前半が嫌です。」なぜなら、”前半は構造的に崩された”のに対し、”後半はそれを修正して割り切って引いた”と見たからです。 やられた話だけでも何なので、皆さんの語り草となっているゴールシーンについても、気持ち要素多めで書いていこうと思います。 ということで、今回の流れはこんな感じです。 基本情報 生き地獄の前半と割り切った後半 人は何故あのゴールシーンに魅了されるのか? 基本情報 グランパスのスタメンはこちら。強い順にカードを切っていくスタイルの4-2-3-1。ターンオーバー無し。サブに守備陣多めなので、「先制して守り切る」強い意志を感じます。 明治安田生命 #J1 第12節「vs #川崎フロンターレ 」(@豊田スタジアム 18:00 KICK OFF ) #grampus スターティング11⚽️ #おうちでDAZN観戦 ご準備は▶️ https://t.co/rIOJ5UBNhV それぞれの #MyHomeStadium で、 #AllforNAGOYA で、共に🤜🤛 #grampus — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) August 23, 2020 フロンターレのスタメンはこちら。1週間前の札幌戦からWGだけ変えただけです。ミッドウィークのC大阪戦からターンオーバーしています。名古屋戦の特別仕様なのは、WGの三笘と家長だけということかな?確かに2人とも嫌だな。 8/23(日) 明治安田生命J1リーグ 第12節 川崎フロンターレ...

2024名古屋グランパス 編成の妄想

2024.1.14新体制始動ということで、今年のスカッドについて好きなように妄想を書けるのは今だけなので、久しぶりにブログを更新したいと思います。 今年の編成の感想 今年のスカッドを見て、違和感を感じた。その違和感の正体は、3か4か分からないこと。 以下にミルクボーイ調で4バックなのか3バックなのか考えてみた。 監督が昨年やり方を踏襲すると言っている。3バックで決まり。 フィジカルに長けた上下動できて守備も信頼できる名古屋風WB(相馬、森下、豊)が1人もいない。なら3バックちゃうか。 右SB適任者が、再レンタルも想定される成瀬しかいない。やっぱり3バック。 ただ、獲得したサイド選手(山中、小野、成瀬、山中)はみんなWB未知数。ほな3バックじゃ無いか。 3バック維持するとしても丸山、藤井、中谷の移籍で作り直しは必至。ほな3バックじゃなくてもよいか。 1枚目2枚目過多でDF枚数を減らしたい。ほな3バックじゃ無くてもよいか。 去年、後ろに重たかった。ほな3バックじゃない方がいいか。 福岡、日本代表など4と3を併用するクラブが出てきた。 新体制発表会、長谷川監督「3も4も様子を見ながらやっていきます。」4バックやるって言ってるやんけ! とミルクボーイ調もかなり崩れているが、4バックをやるっぽい。てか、やって欲しい。 どうも、 フォーメーションをシーズン・時間帯を通して使い分けると考えて間違いなさそうだ。 ちなみに4231に当てはめてみたのがこちら。我ながらまんざらでもない。理由は、 エルボーバック(SBの片側を上げ、逆側にCBのできるSBを置く)の4231をベース に妄想しているからだ。 左上がりエルボーバック もう少しエルボーバックを掘り下げよう。一例として、左SBを上げ気味にしたエルボーバック4231を示す。右SBに野上が入ることで、 試合中に3バックにも可変できる というわけだ。 この場合、久保と山中で幅を取り、左WGの森島を内側に絞らせることで、森島、山岸をSTとする3421的にも振舞える。森島がいい感じにライン間で仕事をしたり、下りてきたりが可能になる。この形は森島が活きる。ちょっと守備の怖い(失礼)、トージロー君を前目に残せて活きる。上下動の運動量に不安のある(失礼)、山中の負担も減り活きる。 昨シーズンは後ろに重たいことが課題 としてつきまとった。試合序盤など...

鹿島 vs 名古屋~平常運転で新エース始動~

名古屋(H)1-0鹿島(A)/豊田スタジアム/2023.8.13 得点者(名):野上結貴 まずは、23節 鹿島戦のダイジェストから。0秒でスタメン出ます。 サマーブレイク後、優勝に向け、まずは守備の引き締めから・・・ってな監督からの指導が入ったのか、入っていないのか、いや入っているにちがいない、 公式戦3試合連続のクリーンシートで勝利を飾った鹿島戦 。 試合経過に沿ってレビューしたあと、森島司についても少し書いていきます。 開始から飲水前はセットプレーべた引きから 鹿島戦の名古屋の守備の何が硬いって、 セットプレーからは絶対やらせないマンと化した名古屋 でしたね。 そらそうしますよ、なんせ今季鹿島の得点は、 セットプレーとクロスから20点、優磨と関川と植田で14点 。これは完全な想像なんですが、横からのハイボールに顔面ド迫力ヘディングで決めたに違いない。怖い怖い。 クロスからのヘディングゴールの復権を狙っている鹿島の好きにはさせられないと、“現代サッカーの雄”名古屋も対抗します。「ヘディングでゴールさせなければ勝てるやろ」と言わんばかりに、開始15分までの自陣CKやFKのセットプレー時は、FP10人で守る人海戦術に出ます。「普通は1~3人カウンター要員を攻め残りさせると思うんですけど・・・」試合開始から健太監督の強い意志を感じずにはいれない、終盤の様な序盤です。 案の定、セカンドボールは鹿島のもの。そして、飲水まではシュート数も3-7で鹿島ペースですorz・・・とはいえ、鹿島はブロックを広げる意図の濃い戦略ミドルシュートが多く、ユンカーのヘディングなど名古屋も鋭いカウンターを差し込みつつだったので、決定機的には五分の印象の序盤戦でした。 森下を中継点としたサイドチェンジ 29、32、36、39分と 森下を目がけたサイドチェンジを起点に攻撃します。 前節の森下のゴールもそうでしたが、WBを起点にインナーラップ→低いクロス→フィニッシュという再現性のある攻撃で、36分の野上の先制ゴールを当然のごとく獲得しました。すばらしい。 一方の鹿島の攻めはというと、先ほど横からのハイボールのヘディングが怖いと言いましたが、基本的にビルドアップのバリエーションが多く、どこからでも攻め込める強敵でした。 遅攻になると3-1-6 的な形で、ピトゥカが下りて、両SBが上がり、SHが絞ると...