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レビュー)1節を見てグループGの展望を

ACLのグループG第1節をを見て、展望を描きたいと思います。(1節終ってから展望ってのもなんですがw)

ダイジェストはこちら↓

名古屋1-0ジョホール

浦項2-0ラチャブリ



グループ概要

やはり、ライバルは浦項。それに続き、ジョホール。ラチャブリは他の3チームに比べると差がありそうです。

名古屋は4チームの中で守備は一番優れています。特に前線のパス方向の規制はかなり差があります。柿谷・阿部の優秀さを感じずにはいられない1節でした。裏を返すと、ビルドアップで苦しむことはなさそうなのですが、そこは芝が許してくれません。

深く、前の試合の補修もされていないピッチは、はっきり言って「精緻なパスワークをやっても意味ないな」と感じさせます。その点では、4チームとも割り切って蹴ってくる第1節でした。ボールを収めてくれる、山崎の重要度が増しますね。

ジョホールには、ショートパスを主体としたビルドアップを通常はやっているんだろうなという印象を受けました。国内リーグ7連覇中なので、必然かもしれません。

ボールも審判もJリーグと大きく異なりフィットするのも大変そうですが、浦項は普通にやっていて、韓国らしい試合巧者みを感じます。

名古屋の守備の優れている他の点としては、ロスト後にセットするまでの時間やプレスバックでもかなり差を感じました。やっぱり、先制点が取れるかどうかですね。


続いて、各チームの短評を。

浦項

攻撃時4231、守備時442。

攻撃で一番注意だと思ったのは、左サイドのSB10番とSH11番のコンビネーションで崩してクロスを上げ、CF7番、ST8番、右SH82番の3人の上背のある外国人が決めるという形です。

左のSB10番、SH11番のユニットは攻守にバランスが良く、SB10番が交代したあとは11番がSBに下がっていました。10番はセンスが良い感じで、神戸の西みたいな感じですかね。

逆に右SH82は、体格的に馬力で推進力を出すタイプですが、細かなことはできないけど独特のリズムで抜いてくる感じでした。例えると広島のジュニオールサントスですかね。

CF7番は、ボールが良く収まり、上背と駆け引きでゴールを奪うタイプに見えます。先制点もこの人です。

CH14番は、前にボールを狩りに行くタイプで、言うなれば稲垣ですかね。

守備機会が少なかったので、守備面は不明ですが、韓国らしいデュエルの強さはあります。

名古屋としては、右SHマテウスが左SB10番を引き付けて攻撃力を削ぎたいですね。また、右SH82番は、戻りが遅そうだったので、相馬の単騎突破が効きそうです。守備では、ニアゾーンを突いてくるというよりは、大外からクロスを上げてくる印象なので、しっかり跳ね返す事も重要になりそうです。


ラチャブリ

攻守に442。

右SH11番が注目選手のようです。1本だけGKとDFの間に鋭いクロスもあげていましたが、見せ場はほとんどありませんでした。マテウスの様に、逆サイドやFWに入っていたりしていたので右SHじゃないかもしれません。ボールを受けたいから動くんだけど、そもそも供給路がないという所が辛い感じでした。

浦項のプレッシャーがそれほど強くないのにボールを運べていなかったので、名古屋としては、ロングボールが金髪ドレッドのFW10番や右SH11番に収まらない様にすることが大切そうです。GK99番のパントが結構上手かったので、GKから前線へという前進手段を結構多用すると思います。さらに、ラチャブリDFラインのボール回しに関連して、プレッシャーをかけてショートカウンターというのも効きそうでした。

勝ち点6が欲しい。。。

ジョホール

433。

センターラインに外国人を並べ、サイドはクイックネスの高い国内組で固めるバランスの良いチームという印象でした。ボール扱いも東南アジアらしい上手さを感じます。

セットした守備では、中を閉めるMFラインの作り方も好印象でした。

CF9番はグループで1番、シュートのパンチ力があります。ウェズレイ的な。また、成瀬とマッチアップした左SH42番には、俊敏性とテクニックでかなり困らされた印象です。この二人には再戦時も注意したいですね。


前回どんなんだったか忘れましたが、ACLのお祭り感楽しいですね。応援しましょう。



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