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アジア大会準決勝 U21UAE vs U21日本

まずは、ダイジェストから。

この試合も苦しい試合でした。両チームともに連戦の疲れから重い試合展開で、後半途中から「こりゃPK戦だな」と思いながら見ていましたが、渡辺のバイタル付近でのボール奪取から上田綺世が決めて勝利を物にしました。次の決勝は日韓戦です。相手はオーバーエイジも使ったU23なので、厳しい戦いが予想されます。しかし、この試合を通じて感じた「U21日本は弱くない」ポイントを3つ示し、応援したいと思います。

弱くないポイント1~現代的CB~

今大会を通して、3バックは6試合で2失点。1点はベトナムにハイプレスをかけられてビルドアップのパスミスをかっさらわれたもので、もう1点はサウジ戦の不可避なオウンゴールでした。対戦相手との力関係はもちろんあるのですが、まだ崩されて失点はしていないという客観的な事実があります。
それにもまして、今回の代表の3バックは非常に現代的CBだと思います。今までの若い世代の代表に比べても長けている部分だと感じています。上背があるのに足元もうまい。空中戦では、サウジ戦では大南が、UAE戦では立田が、ほとんど勝っていました。また、足元で言うと、ロングボールによるフィードや前が開いているときのドリブルでの持ち上がりなど、ビルドアップへの貢献が大きいと思います(今までの代表は、ボランチが主役のビルドアップが多かったと思います。)。CBは、現U21のストロングポイントと言えるでしょう。

弱くないポイント2~崩しの形がある~

本大会、決定力が無いということが言われていますが、裏を返せば崩すところまではできていると言えます(屁理屈?)。正直、WBとシャドーのコンビネーションでの崩しは多くの決定機を作っています。そのうち1試合に1本づつ決めていれば、この代表の印象は「めちゃ強い」に変わります。サッカーはそういうスポーツなのが不条理ですね。
従来の日本代表のようにポゼッションはするが決定機はないのではなく、決定機はあるがフィニッシュの精度が足りないという意味では、ゴールに近づけているとも言えます。現U21は、縦に速い攻撃(WBを経由した崩しやCBからシャドーへのロングボールによる崩し)は、これまでの代表よりも長けています。

弱くないポイント3~戦略の柔軟性~

ロシアワールドカップで示した新しい日本らしさは、戦術の柔軟性だったと思います。スタッフを含めた分析力とそれを遂行する選手の知性。それまでの代表の日本らしさは「精密機械のようなパスワーク」でしたが、ロシアW杯は日本らしさが「柔軟な戦術を備えたチームプレー」に更新された大会だと思いました。その流れを森保監督は踏襲していて、今大会でも戦略の柔軟性を感じます。
その例としては、サウジ戦とUAE戦の攻撃パターンの変更があると思います。サウジは、中央にブロックをつくり、カウンターを狙ってきました。それに対抗すべく、中央からの攻撃はほとんどなく、WBを起点とした攻撃をメインにしていました。(←関連記事)
一方、UAEはサウジ戦の分析もあったと思うのですが、中盤に5人並べWBにもマークをつけてサイド攻撃を封じてきました。(残念ながら初瀬サイドは生きなくなってました。)すると、日本はサウジ戦ではほとんど無かった中央の間受けからのショートパスによる崩しや中央のドリブルによる崩しの比率を増やしていました。
この2試合の明らかな違いは、日本の得意な攻撃を使いながら攻略ルートは対戦相手や時間帯によって柔軟に変えることができるという戦略の優秀さを物語っていると思います。
また、前線の俊足3人を使ったハイプレスも話題になっています。あのプレーは、前田が中央のパスコースを消し、左右シャドーのどちらか一方だけ連動して左右どちらかのCBのコースを消し、残る1コースはそちらに蹴るように仕向けるためCBとの距離をすこし開けてフリーにしておき、少し遅れてプレスをかけることで、取りどころを絞っている様に見えます。つまり俊足3人の最後にプレスをかける人の所がボール奪取のポイントであると決めた戦術であると見ています。これは”コレクティブ”X”俊足”という日本の長所を生かした緻密な戦略だと思います。


韓国のほうが年齢的アドバンテージはありますが、U21日本代表も「弱くはない」です。守備力の高さはトーナメント戦向きなチームと言えます。選手の消耗度も延長戦が無いことと若さによって韓国より低いと思います。このチームのDF陣はJ1でスタメンを張っている選手も多く、ファンウィジョと対戦しているので、それほど面食らわずに対応できると思います。これだけ勝てそうな点が揃うと、あとは応援だけですね。期待しましょう。




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