スキップしてメイン コンテンツに移動

プレビュー)川崎 vs 名古屋~J1残留争いの試金石~

J1残留争いの試金石となる連勝ストップ後の川崎戦


名古屋は前節の長崎戦で連勝が7連勝でストップしました。J1参入プレーオフ圏の16位の柏との勝ち点差は2です。名古屋より下の順位のチームの顔ぶれを見ても、鳥栖、横浜FM、柏、G大阪など戦力はあるが噛み合っていないチームが多く、気を抜けません。連勝後に連敗しないことが残留に向け大事です。
一方、次節対戦する川崎は札幌相手に7点を挙げ勝利しました。もちろん川崎は強いのですが、札幌が震災を受け、腰の引けた戦いができないという特殊要因の影響を感じさせる展開でした。川崎のハイプレスからのショートカウンターで連続失点するという、札幌の攻守におけるアグレッシブさが裏目に出る展開でした。1点取られるまでは札幌のペースであり、1点取られた後は、がむしゃらに取り返すという流れが故の複数失点でした。よって1点目以降はあまり参考にならないと考えています。また川崎は、札幌戦の前のG大阪戦では、同じく前からアグレッシブにディフェンスを仕掛けてくるG大阪に対し、セットプレー2発で敗れています。

つまり、札幌もG大阪も前から積極的な守備を展開しましたが、結果は明暗が分かれました。この点も踏まえて次節の見どころを考えてみました。

まずは、次節対戦する川崎の前節(vs札幌)のダイジェストから。



〈見どころ〉両チームとも前節のスタメンを前提としています。
  • 磐田戦に続き、長崎戦でも名古屋から見た左サイドを使われて攻撃を受けています。左サイドは、金井、ネット、児玉(磐田戦は玉田)のサイドでした。磐田戦で左サイドを使われたので、児玉にサッカーIQの高いポジショニングと運動量を期待して、起用したのだと思っています。児玉は1失点目の時に金井に「戻りが遅い」と切れられてるように見えました。(4バックでSBが中絞った場合、サイドを駆け上がる選手のケアはSHがするのが基本です。)一方、DAZN中継のリポートではジョーとの距離が開きすぎていると風間監督に指摘されているそうでした。(シャビエルがいないことで、前田が2トップに入った分、裏へ飛び出す役目も担わなければなりませんでした。)児玉的には、小パニックになるでしょうね・・・すごく出来が悪いようには見えませんでしたが、和泉に変えて戦術的な変更をしました。
  • 代替案としては、チームで最も運動量のある前田を左サイドに持ってくる、和泉をスタメンで使う等もありますが、左SH玉田、右SH前田に戻し、シャビエルに代わる2トップに献身性の高いFW(寿人、深堀)を持ってくるか、和泉を2トップで使うのが良いと思っています。連勝中の形をなるべく維持するという意図です。
  • 川崎は、べた引きの守備に対しても、攻撃の形をかなり作れています。そのためG大阪や札幌は前からの守備を選択していました。ただ同じようにすることが名古屋に適しているかというと、そうは思いません。時間帯によってはしっかりリトリートして守る時間が必要だと思います。その際に、どこかでプレスのかけどころ、取りどころが必要だと思います。その取りどころはどこかというと、札幌戦は大島のところ、G大阪戦はエウシーニョのところでロストが多かったように思います。大島は故障明けの回復具合によっては、全く取りどころにならない可能性があります。一方、エウシーニョはハイプレスがかかった際に、苦し紛れの強めの縦パスを入れる癖があるように思うので、そこをインターセプトすることに期待したいです。
  • 風間監督は、「自分たちがリズムを掴みながらスピードを上げすぎ、カウンターを起こさせてしまった・・・」という趣旨のコメントを試合後しています。2-1で勝っている時の試合のコントロールについてでしょう。以前の投稿で「シャビエルがプレスラインを決めているのでは?」という意見を述べたのですが、この試合はシャビエルの不在も影響したのか、試合のテンポの緩急がうまくなかった印象でした。(逆転されてしまった結果論ではあるのですが・・・)連勝時は、リードしている場面で相手を食い付かせて、裏を取り追加点をするといった、試合運びのうまさがありました。もう一度意識して次節はピッチの中で解決してくれることに期待しています。
  • 前節、ネガティブトランジションでの寄せが甘くカウンターを受けています。攻守の切り替え時のインテンシティは高めて臨みたいところです。
  • 川崎は守備時に中村憲剛が上がって4-4-2になっていました。相手がビルドアップ時に3枚の場合、中村か小林のどちらかが真ん中で片方のサイドを切って、切っていないサイドの選手にもう一方がプレスをかけるという形から、WBに渡るところを家長や阿部がプレスをかけて、サイドでボール奪取する形が多かったと思います。川崎は、対戦相手がビルドアップしている際に3対3の数的同数を作らずに、中村憲剛と小林悠の守備力を買って2枚で前線の守備をしているのだと思います。名古屋は、川崎の狙いに逆らってCBの間に下りたネットがどれだけ縦パスを入れることが出来るのか?、金井のところでゲームメイクできるのか?というところがビルドアップのカギになりそうです。


一瞬、ACL出場を期待してしまった自分に喝を入れて、まずは目の前の一戦に集中(風間風)です。


↓応援お願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスへ
にほんブログ村





Jリーグを見るためにDAZN for docomo(980円/月)に加入されている方。300円追加するだけで、dTVが見れますよ。

DAZN for docomo(980円/月)
dTV(500円/月)
DAZN for docomo+dTV(1280円/月)

コメント

このブログの人気の投稿

2024名古屋グランパス 編成の妄想

2024.1.14新体制始動ということで、今年のスカッドについて好きなように妄想を書けるのは今だけなので、久しぶりにブログを更新したいと思います。 今年の編成の感想 今年のスカッドを見て、違和感を感じた。その違和感の正体は、3か4か分からないこと。 以下にミルクボーイ調で4バックなのか3バックなのか考えてみた。 監督が昨年やり方を踏襲すると言っている。3バックで決まり。 フィジカルに長けた上下動できて守備も信頼できる名古屋風WB(相馬、森下、豊)が1人もいない。なら3バックちゃうか。 右SB適任者が、再レンタルも想定される成瀬しかいない。やっぱり3バック。 ただ、獲得したサイド選手(山中、小野、成瀬、山中)はみんなWB未知数。ほな3バックじゃ無いか。 3バック維持するとしても丸山、藤井、中谷の移籍で作り直しは必至。ほな3バックじゃなくてもよいか。 1枚目2枚目過多でDF枚数を減らしたい。ほな3バックじゃ無くてもよいか。 去年、後ろに重たかった。ほな3バックじゃない方がいいか。 福岡、日本代表など4と3を併用するクラブが出てきた。 新体制発表会、長谷川監督「3も4も様子を見ながらやっていきます。」4バックやるって言ってるやんけ! とミルクボーイ調もかなり崩れているが、4バックをやるっぽい。てか、やって欲しい。 どうも、 フォーメーションをシーズン・時間帯を通して使い分けると考えて間違いなさそうだ。 ちなみに4231に当てはめてみたのがこちら。我ながらまんざらでもない。理由は、 エルボーバック(SBの片側を上げ、逆側にCBのできるSBを置く)の4231をベース に妄想しているからだ。 左上がりエルボーバック もう少しエルボーバックを掘り下げよう。一例として、左SBを上げ気味にしたエルボーバック4231を示す。右SBに野上が入ることで、 試合中に3バックにも可変できる というわけだ。 この場合、久保と山中で幅を取り、左WGの森島を内側に絞らせることで、森島、山岸をSTとする3421的にも振舞える。森島がいい感じにライン間で仕事をしたり、下りてきたりが可能になる。この形は森島が活きる。ちょっと守備の怖い(失礼)、トージロー君を前目に残せて活きる。上下動の運動量に不安のある(失礼)、山中の負担も減り活きる。 昨シーズンは後ろに重たいことが課題 としてつきまとった。試合序盤など...

プレビュ 磐田 vs 名古屋

まずは、次節対戦する磐田の前節(vs鹿島)のダイジェストから。 名古屋の選手は日本代表に選出されませんでしたね。今回の代表は、ロシアワールドカップ時の海外組を除いた選手+ロシアワールドカップ時に次点だった選手といった、継続性を重視した選考になっている感があるので、次回以降に期待ですね。アピール期間が短い(WC中断後)ですしね。これでしっかりリーグ戦に専念です! 〈見どころ〉 両チームとも前節のスタメンを前提としています。 磐田vs鹿島戦は、ディフェンスラインを高く保ち、中盤での潰し合いが多く、決定機の少ない試合であった。名古屋の裏への飛び出しは、この試合でも有効になりそう。最近の名古屋は、ショートパスによる中盤を経由した崩しと、裏抜け狙いとのバランスが良いので、その点は継続していきたい。 磐田のビルドアップは、カミンスキーの足技を使う目的でGKへのバックパスも含めて使ってくるので、上手く狙いたい。前田、シャビエル、ジョーの3枚を3バックにマッチアップさせて、自分のマークへのパスコースを切りながらボールを持つカミンスキーにプレスをかけるような前線からのプレスでボール奪取できるといいな・・・ また、磐田DF陣はビルドアップ時にオートマチックに田口に当てる傾向があった。田口のポジショニングが悪いにもかかわらず、田口に入れるので、そこをレオシルバに狙われていた。名古屋も、この習慣を逆手に取り、田口の死角からボール奪取したい。また、展開力を信頼して田口の脇に選手がいないことも多く、プレスのかけどころとして狙いたい。 攻撃に変化をつけるという意味で、先発以上の尖った選手が磐田のサブに少ない。終盤勝負にもつれ込んでも十分勝機はあると思うので、慌てず攻めたい。 攻撃は、川又を狙ったポストプレーやサイドからのクロスが多い。磐田が負けているときには、大井を上げたパワープレーもしてくる。高さ対策を十分練っておきたい。川又は懐が深くボールをDFから離してキープするのがうまいので、上手く前後から挟んでポストプレーを阻止したい。 WBを絡めたサイド攻撃が多いが、単騎で攻めてくるというより、コンビネーションを使って崩してくるので、パスコースを限定して粘り強くマークしたい。松浦と大久保の2シャドーも個人のドリブルで侵入してくるというより周りを使って、自分が前に出ていくタイ...

プレビュー 21節 名古屋vs鹿島

まずは、次節対戦する鹿島の前節(vs清水)のダイジェストから。 前節の鹿島は、終始硬直した90分の終了間際にセットプレーで1点をあげて勝ち切りました。ターンオーバーでスタメンを変更しており、週2回6連戦の最終戦であったことも考えると鹿島にとって価値ある1勝です。伝統の勝負強さが戻ってきている気がして、難敵だなぁと感じさせられました。 〈見どころ〉 両チームとも前節のスタメンを前提としています。 鹿島の攻撃は両SBが戦略の重要な役割を示していると感じました。安西・西の両SB共に、攻撃のバリエーションが豊富で、縦へのドリブル、中央へのドリブル、クロス、SHら数人と連携した崩し、フィニッシュに顔を出すなどが見られました。 安西は抜き切る前のクロスやストレート系のボールなど、クロスの種類に工夫がありました。 西は、中央へのカットインやショートパスでの組み立てで攻撃を主導していました。内田を選手交代で投入する際も、西はSHに上げて残されていたので、戦略的に重要視されていることが伺えます。 この試合では、ゴールに結びつくことはなかったですが、名古屋は注意すべきところだと感じました。4ー3ー3にする、SHに守備意識の高い選手を配するなど、SBをケアしやすい布陣が良いと思います。 守備はCBが変わっているにもかかわらず、それほど不安な点は見受けられませんでした。ボランチがCBの間に下がるビルドアップをしている時に、前が空いているとCBがドリブルで持ち上がる時があったので、前田やシャビエルにはその裏をついてもらいたいです。 鹿島はセットプレーとショートカウンターが強いので注意です。名古屋はセットプレーのクリアが以前に比べ大きくなっているような気がします。鹿島戦でもしっかり繋げる時と一度切る時とメリハリをつけて行きたいです。鹿島は鈴木を中心にハイプレスをかけるタイミングがありました。名古屋は的を絞らせないビルドアップの工夫をして、ショートカウンターを阻止していきたいです。 ゴールキックは低めのボールでSBに当てる回数が多い気がしました。ワザとSBを空けておいて鬼プレスに行くなど工夫次第ではボールの取り所になるのではと感じました。 名古屋は悪い時間には、ショートパスの間に1人飛ばしのミドルパスが入らず、また、受ける動きが少ないためにプレスの網にかかる傾向...

レビュー)FC東京 vs 名古屋~積み重ねと微修正による好ゲーム~

名古屋(H)1-0FC東京(A)/豊田スタジアム/2020.11.15 得点者(名):マテウス FC東京戦は、”際どいジャッジ”、”前田アウトサイドトラップ”、”ジェソク一人でアダイウトンのカウンター阻止”、”マテウスAT弾”などエモーショナルな試合になりました。そんな、シーズンべストの一つである今節を、前段はFC東京目線から、後段は名古屋目線からレビューします。 グランパスのスタメンはこちら。↓ 明治安田生命 #J1 第27節「vs #FC東京 」(@豊田スタジアム 19:00 KICK OFF ) #grampus スターティング11⚽️ #AllforNAGOYA で、 #grampus に関わる全員で、闘いましょう🤜🤛🔥 📺 #DAZN ▶️ https://t.co/4VPpK6UXib — 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) November 15, 2020 FC東京のスタメンはこちら。↓ 🔵🔴 #STARTINGXI   #TokyoNagoya   vs  #名古屋グランパス スターティングメンバーが発表されました!!🔵🔴 #AiR #STAYWITHTOKYO   #fctokyo   #tokyo   pic.twitter.com/zGtNIRGeIQ — FC東京【公式】🔜11.18(A)仙台戦 #STAYWITHTOKYO (@fctokyoofficial)  November 15, 2020 ダイジェストはこちら。↓0秒でスタメン出ます FC東京の状況 FC東京の状況については、事前に直近の試合を見返していなかったので詳しいことはわかりません。結果だけ見ると、直近5試合で1勝4敗、直近11試合で複数得点が1回と、得点力不足で勝ち点が伸びていないと思われます。 その得点力不足解消のためか、レアンドロを中心に据えた戦略を取ってきたと思います。レアンドロは、意外性のあるパス、推進力のあるドリブル、正確なシュート、多彩なキック、強靭な体を活かしたキープと攻撃の選手に必要なものを何でも持っている選手だと思います。一方守備は、なんというか波があるというか、ムラがあります。(マッシモに預けるとマテウスの...