J1残留争いの試金石となる連勝ストップ後の川崎戦
名古屋は前節の長崎戦で連勝が7連勝でストップしました。J1参入プレーオフ圏の16位の柏との勝ち点差は2です。名古屋より下の順位のチームの顔ぶれを見ても、鳥栖、横浜FM、柏、G大阪など戦力はあるが噛み合っていないチームが多く、気を抜けません。連勝後に連敗しないことが残留に向け大事です。
一方、次節対戦する川崎は札幌相手に7点を挙げ勝利しました。もちろん川崎は強いのですが、札幌が震災を受け、腰の引けた戦いができないという特殊要因の影響を感じさせる展開でした。川崎のハイプレスからのショートカウンターで連続失点するという、札幌の攻守におけるアグレッシブさが裏目に出る展開でした。1点取られるまでは札幌のペースであり、1点取られた後は、がむしゃらに取り返すという流れが故の複数失点でした。よって1点目以降はあまり参考にならないと考えています。また川崎は、札幌戦の前のG大阪戦では、同じく前からアグレッシブにディフェンスを仕掛けてくるG大阪に対し、セットプレー2発で敗れています。40-40+ - 横浜FMは今季リーグ最多の43得点を挙げているが、失点数もリーグで2番目に多い(45)。今季J1で40得点及び40失点以上を記録しているのは、名古屋(42得点、45失点)と2チームだけ。ぼちぼち。 pic.twitter.com/lXrt7FPsOF— OptaJiro (@OptaJiro) 2018年9月16日
つまり、札幌もG大阪も前から積極的な守備を展開しましたが、結果は明暗が分かれました。この点も踏まえて次節の見どころを考えてみました。
まずは、次節対戦する川崎の前節(vs札幌)のダイジェストから。
〈見どころ〉両チームとも前節のスタメンを前提としています。
- 磐田戦に続き、長崎戦でも名古屋から見た左サイドを使われて攻撃を受けています。左サイドは、金井、ネット、児玉(磐田戦は玉田)のサイドでした。磐田戦で左サイドを使われたので、児玉にサッカーIQの高いポジショニングと運動量を期待して、起用したのだと思っています。児玉は1失点目の時に金井に「戻りが遅い」と切れられてるように見えました。(4バックでSBが中絞った場合、サイドを駆け上がる選手のケアはSHがするのが基本です。)一方、DAZN中継のリポートではジョーとの距離が開きすぎていると風間監督に指摘されているそうでした。(シャビエルがいないことで、前田が2トップに入った分、裏へ飛び出す役目も担わなければなりませんでした。)児玉的には、小パニックになるでしょうね・・・すごく出来が悪いようには見えませんでしたが、和泉に変えて戦術的な変更をしました。
- 代替案としては、チームで最も運動量のある前田を左サイドに持ってくる、和泉をスタメンで使う等もありますが、左SH玉田、右SH前田に戻し、シャビエルに代わる2トップに献身性の高いFW(寿人、深堀)を持ってくるか、和泉を2トップで使うのが良いと思っています。連勝中の形をなるべく維持するという意図です。
- 川崎は、べた引きの守備に対しても、攻撃の形をかなり作れています。そのためG大阪や札幌は前からの守備を選択していました。ただ同じようにすることが名古屋に適しているかというと、そうは思いません。時間帯によってはしっかりリトリートして守る時間が必要だと思います。その際に、どこかでプレスのかけどころ、取りどころが必要だと思います。その取りどころはどこかというと、札幌戦は大島のところ、G大阪戦はエウシーニョのところでロストが多かったように思います。大島は故障明けの回復具合によっては、全く取りどころにならない可能性があります。一方、エウシーニョはハイプレスがかかった際に、苦し紛れの強めの縦パスを入れる癖があるように思うので、そこをインターセプトすることに期待したいです。
- 風間監督は、「自分たちがリズムを掴みながらスピードを上げすぎ、カウンターを起こさせてしまった・・・」という趣旨のコメントを試合後しています。2-1で勝っている時の試合のコントロールについてでしょう。以前の投稿で「シャビエルがプレスラインを決めているのでは?」という意見を述べたのですが、この試合はシャビエルの不在も影響したのか、試合のテンポの緩急がうまくなかった印象でした。(逆転されてしまった結果論ではあるのですが・・・)連勝時は、リードしている場面で相手を食い付かせて、裏を取り追加点をするといった、試合運びのうまさがありました。もう一度意識して次節はピッチの中で解決してくれることに期待しています。
- 前節、ネガティブトランジションでの寄せが甘くカウンターを受けています。攻守の切り替え時のインテンシティは高めて臨みたいところです。
- 川崎は守備時に中村憲剛が上がって4-4-2になっていました。相手がビルドアップ時に3枚の場合、中村か小林のどちらかが真ん中で片方のサイドを切って、切っていないサイドの選手にもう一方がプレスをかけるという形から、WBに渡るところを家長や阿部がプレスをかけて、サイドでボール奪取する形が多かったと思います。川崎は、対戦相手がビルドアップしている際に3対3の数的同数を作らずに、中村憲剛と小林悠の守備力を買って2枚で前線の守備をしているのだと思います。名古屋は、川崎の狙いに逆らってCBの間に下りたネットがどれだけ縦パスを入れることが出来るのか?、金井のところでゲームメイクできるのか?というところがビルドアップのカギになりそうです。
一瞬、ACL出場を期待してしまった自分に喝を入れて、まずは目の前の一戦に集中(風間風)です。
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