スキップしてメイン コンテンツに移動

レビュー 磐田 vs 名古屋 

まずは、25節 磐田戦のダイジェストから。



今節のプレビュー記事はこちら。

名古屋が7年ぶりの7連勝です。名古屋6-1磐田で快勝しました。監督は絶対に認めないでしょうが、サポーター的には風間サッカー完成ですね。暫定順位も11位、得失点差もー2と持ち直してきました!

〈雑感(良いところ)〉

  • 練習してきた技術がゴールに結びついた。足元に強いパスを入れて、トラップで抜け出す形や2列目以降がスルーパスに抜け出す形でゴールを量産した。今の好調を支えるのは、五分五分の試合展開でも崩しの形をゴールに結びつける決定力だ。正直相手が対策しにくい攻撃パターンなので、選手の体調不良だけが敵という印象である。
  • 名古屋のリトリート時の守備は、徹底して飛び込まず、ボールホルダーの前に立ち、ミスを狙う守備を続けた。田口などの遠目のシュートはシュートブロックだけしっかりしてコースを限定し、ランゲラックに任せる。磐田はある程度ボールを回せるので、パスを選択→難しいパスを選択してボールロスト→バランスの悪いポジショニング時にカウンターを受ける。つまり、これは名古屋が調子の悪い時に失点していたパターンだ。この守備戦術により大量得点が引き出されている。
  • カミンスキーが足元の技術を生かしてビルドアップに絡み、グラウンダーのパスで繋いでくるというスカウティングがあったと思う。バックパスにプレスを掛けて2点取る事ができた。これも、意図的に仕組まれたもので、大量得点を引き出した。
  • 1点取ってからの名古屋は、意図的に試合のインテンシティを下げていたと思う。前からの守備はほとんど使わず、ビルドアップも自陣深くで行い、食いついたところを裏を狙う攻撃をしていた。自陣ビルドアップも不調時と比べるとかなり安定してきた。

〈雑感(今後に期待)〉

  • 金井、ネット、玉田の名古屋の左サイドが守備力が劣ると見られ、サイド攻撃を仕掛けられた。後半、守備陣形の大きな変更はなく、小林とネットのポジションが入れ替わった時があったが、効果は薄かった。むしろ、交代で入った荒木がドリブルで中に入ってくる攻撃を主体にしたことで守りやすくなった。それまでの大外をオーバーラップしてからのクロスのほうが幅を取られて守りにくかった。もう少し早く押し返したい。
  • 4-4-2の守備の欠点である、間受けを大久保にされて、キープもされた。最後の動き出しの面でそれほど決定機に繋がらなかったが、守備の寄せが甘いこともあり、改善が必要だと思った。

〈雑感(なぜだろう?)〉

  • 「DFラインを上げろ」という指示があったことがリポートされた。一方、ピッチ内はDFラインを下げて、カウンターを意図的に狙った様に見えた。DFラインをあげる意思は本当にあったのか?選手が意図的に引いたのか?結果的に1点入れてからは終始DFラインは低めだった。
  • 田口は中央ではなく、WBとCBの間に降りてビルドアップしていた。名古屋は、SHのどちらかを上げ3トップにして、3バックに対し3対3にしてビルドアップを防ぐメカニズムをとる。このメカニズムを研究された結果ではないかと考えている。ビルドアップ時の数的優位を作るために予定されていた動きだと思う。
  • 名古屋は4-4のブロックを作りボールサイドに寄って幅の狭い守備をする。しかし、この試合では相手のWB対策のため、前田はあまり絞らないポジショニングをしていた。名古屋は左サイドで攻め込まれたが、逆サイドに大きく振られる展開が比較的少なかった。これは3-5-2対策が出来ていた証拠ではなかろうか?ここらへんの細かな守備の整備も今後に期待が持てる。

中断に入ってしまうのが残念でしょうがない絶好調です。こつこつと8連勝に期待です。贅沢!




Jリーグを見るためにDAZN for docomo(980円/月)に加入されている方。300円追加するだけで、dTVが見れますよ。

DAZN for docomo(980円/月)
dTV(500円/月)
DAZN for docomo+dTV(1280円/月)




↓応援お願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスへ
にほんブログ村

コメント

このブログの人気の投稿

2024名古屋グランパス 編成の妄想

2024.1.14新体制始動ということで、今年のスカッドについて好きなように妄想を書けるのは今だけなので、久しぶりにブログを更新したいと思います。 今年の編成の感想 今年のスカッドを見て、違和感を感じた。その違和感の正体は、3か4か分からないこと。 以下にミルクボーイ調で4バックなのか3バックなのか考えてみた。 監督が昨年やり方を踏襲すると言っている。3バックで決まり。 フィジカルに長けた上下動できて守備も信頼できる名古屋風WB(相馬、森下、豊)が1人もいない。なら3バックちゃうか。 右SB適任者が、再レンタルも想定される成瀬しかいない。やっぱり3バック。 ただ、獲得したサイド選手(山中、小野、成瀬、山中)はみんなWB未知数。ほな3バックじゃ無いか。 3バック維持するとしても丸山、藤井、中谷の移籍で作り直しは必至。ほな3バックじゃなくてもよいか。 1枚目2枚目過多でDF枚数を減らしたい。ほな3バックじゃ無くてもよいか。 去年、後ろに重たかった。ほな3バックじゃない方がいいか。 福岡、日本代表など4と3を併用するクラブが出てきた。 新体制発表会、長谷川監督「3も4も様子を見ながらやっていきます。」4バックやるって言ってるやんけ! とミルクボーイ調もかなり崩れているが、4バックをやるっぽい。てか、やって欲しい。 どうも、 フォーメーションをシーズン・時間帯を通して使い分けると考えて間違いなさそうだ。 ちなみに4231に当てはめてみたのがこちら。我ながらまんざらでもない。理由は、 エルボーバック(SBの片側を上げ、逆側にCBのできるSBを置く)の4231をベース に妄想しているからだ。 左上がりエルボーバック もう少しエルボーバックを掘り下げよう。一例として、左SBを上げ気味にしたエルボーバック4231を示す。右SBに野上が入ることで、 試合中に3バックにも可変できる というわけだ。 この場合、久保と山中で幅を取り、左WGの森島を内側に絞らせることで、森島、山岸をSTとする3421的にも振舞える。森島がいい感じにライン間で仕事をしたり、下りてきたりが可能になる。この形は森島が活きる。ちょっと守備の怖い(失礼)、トージロー君を前目に残せて活きる。上下動の運動量に不安のある(失礼)、山中の負担も減り活きる。 昨シーズンは後ろに重たいことが課題 としてつきまとった。試合序盤など...

レビュー)湘南 vs 名古屋~立ち位置的な攻防を書きました(データ追加版)~

名古屋(H)3-1湘南(A)/豊田スタジアム/2020.11.21 得点者(名):マテウス、阿部浩之、シャビエル 得点者(湘):坂 今回は、両チームの立ち位置的な攻防を中心にレビューしたいと思います。

レビュー)札幌 vs 名古屋〜八反田の退場後も決定機は作った〜

名古屋(H)1-2札幌(A)/パロマ瑞穂/2018.10.28 得点者(名):ジョー 得点者(札):ジェイ、ジェイ まずは、18節 札幌戦のダイジェストから。 今節のプレビュー記事はこちら。 八反田の退場はあったが、良い時間もあり悔やまれる敗戦 名古屋は、試合を通した出来はそれほど悪くなかったと思います。しかし、試合の入りが悪い癖、集中力が切れるタイミングがある癖、によって敗れてしまいました。得失点差もほとんど差のない両チーム(試合前の得失点差:名古屋ー5、札幌ー2)。順位差ほどの実力差は無いはずなので、悔やまれる敗戦です。 八反田は、元々リンクマンとしての役割を任せることで力を発揮するタイプです。しかし札幌戦では、中盤で玉田や小林がリンクマンの役割をしていたために、パスがなかなか入りませんでした。そのため、裏を取る動きをしていましたが、空走りになる回数が多くなっていました。 久しぶりのスタメンで気が入り過ぎたことも退場の要因になっていたとは思いますが、元々デュエルで勝つタイプではない事と、空走りによる疲弊があったことが重なって、退場は起こった事と思います。この時間までに、もっと試合には入り込めるように意図的に使うような、チームのサポートがあっても良かったのではないかと感じています。(もちろん、2枚目をあのポジションで貰う必要はないと思いますが。) 前半1点目から2点目を取られる間の流れは総じて名古屋ペースでしたし、10人の後半も何度か決定機を作り、1つでも入っていればという展開に持ち込めた事は評価されるべきだと思います。 〈雑感(良いところ)〉 櫛引が2試合連続で、他のスタメンの選手と遜色ない働きだったことは良かったと思う。名古屋はスタメン同等の活躍をしてくれる人数が少ないことが課題だと思っているので、一人でも多くのグループとして機能できる選手が増えることはありがたい。 森保監督が視察に来ていたためか分からないが、前半の前田はいつもにも増してエロいドリブルをしていた。 10人でも何度か決定機を作った。ク ソンユンのビックセーブもあり、ゴールには至らなかった。 〈雑感(今後に期待)〉 札幌は、左右CBの攻撃参加が特徴だが、今日は福森よりも進藤にやられた感じだ。PK取られたり、流れからヘディングシュート打...

私的サッカー用語集

正しい意味か分かりませんが、ブログ内で使っているサッカー用語の説明です。訂正あればお願いします。 偽サイドバック (追記2018/10/7) 攻撃のビルドアップ時にサイドバックが、ボランチの位置に入ること。サリーダ・ラボルピアーナのメカニズムでボランチがCBの間に入った時に、ボランチの位置でSBがボールを受ける。この時、SHやウイングがサイドライン際で幅を取りパスコースを作る。SBは、ボランチの位置からハーフスペースを駆け上がり(インナーラップ)、そのSHからリターンパスをもらう・・・などの攻撃につなげることが出来る。ネガティブトランジションでは、中央に絞っているためにカウンターを受けにくくなる。 サリーダ・ラボルピアーナ (追記2018/10/2) 4バックにおける攻撃のビルドアップおいて、CBの間にボランチが下がって、SBを前に押し上げるメカニズム。2トップの相手に対し2CB+1ボランチの3人で数的優位を保つことでビルドアップを安定させる。2017年は、小林がCBの間に下りる形が強直化しており、効果的ではない場合もあった。一方、2018年W杯中断後は、ネットが主にCB間に下りる役割をしているが、小林が下りる場合や、CBとSBの間に下りる場合や、下りない場合を織り交ぜてビルドアップすることで柔軟性が出ている。また、玉田と小林がそれぞれハーフスペースに入り、相手の第1プレッシャーラインを通過する受け手として機能している。そのため、ビルドアップ時のボールロストが減っている一因になっている。 パッキング・レート (追記18/09/29) パスやドリブルで相手選手を何人通過することが出来たかという指標。同じく、相手DFを何人通過したかという指標はIMPECTという。 footbllistaのコラム で紹介されていた。勝敗との相関係数の高い指標だそうだ。 サッカーが陣取りゲームである以上、もっとも本質を突いた指標だと思った。さらに言うと、敵陣に押し込んでポゼッションしても、相手選手を通過出来なければ、陣地を取ったことにならないことにも気づかされた。重要なのは、ボールの前に何人相手選手がいるかで、0人であればそれはゴールを意味する。”ポゼッション”や”縦に速い攻撃”や”ハイラインハイプレス”などのゲームモデルは手段であり...