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レビュー)名古屋vs大分~長沢への苦手意識克服~

名古屋(H)1-0大分(A)/豊田スタジアム/2021.9.26
得点者(名):稲垣祥

祝! J1クリーンシート19試合新記録
祝!! マッシモJ1通算100勝
祝!!! 長沢への苦手意識克服

3つ目の長沢の苦手意識は私だけかもしれませんが、ポイントは3つにと言いますので、無理やり祝いに突っ込みました。ウノゼロながらも、決定機を多く作り完勝に近い大分戦を簡単にレビューします。

スタメンはこちら。
米本に有休が与えられています。大丈夫だろうか?

一方の大分は、呉屋以外は前節から変わらず。古巣対決、刀根がスタメン。
こちらはダイジェストです。

両チームSTの意図

大分は左STに長沢/CFに呉屋を、名古屋はSTに柿谷/CFに前田を入れました。それぞれCFとSTのポジションは逆で起用することも想定できますので意図が感じられます。(以後長沢は大分の選手、長澤は名古屋の選手なのでお間違いのないよう)

CF前田は大分3バックの脇を裏抜けする深さを取る役目のため、ST柿谷は後述する左HSを埋める守備をする役目のために、ポジションが入れ替えられたと思います。

一方の左ST長沢は、右SB成瀬と右CB中谷の間で、ロングボールを収める陣地回復要員として、STに起用されました。この時点で、私は苦手意識で不安いっぱいです。

長沢コワイ長沢コワイ。


長沢対策と守備組織の変遷

名古屋は試合開始から、敵陣でもプレスをかけて大分のビルドアップを阻害します。そして、それが功を奏し前田が引っ掛けたボールを起点に柿谷、前田が絡み稲垣のゴールで7分に先制します。前線から追い回せるスカッドの長所とゲームプランがマッチした名古屋の先制点でした。

一方の大分は、守備的なスカッドを選択し、苦手長沢へのロングフィードを中心に前進します。最初は成瀬とのマッチアップになる場面もあり、心拍数が上がります。しかし、先制後は、左SH森下の守備位置を対面のWBに合わせて上下動させる形に変え、自陣では5バックにします。同時に、森下の開けたスペースを埋めるべく、柿谷が左HSに出て、FWとSHの中間のようなポジションに守備位置を変更します。(広大なスペースを守ってた・・・)自陣では541に近いフォーメーションになります。4月のアウェー大分戦でも用いたシステムの進化版です。詳しくは、過去のブログをご覧ください。

プレス位置が下がるにつれて、433から442へ、そして541に可変していくイメージです。5レーン攻撃するチームに対して、過去にも同様の守備の仕方をしているときがあったのですが・・・どことの時だったけなー。

5バック化に伴い、中谷は右にずれて長沢にアタックしやすくなりました。さらに、前半20分頃からはCHの左右を入れ替え、右に木本を持ってきました。前後から木本と中谷で長沢を挟む体制が整い、大分の攻め手を大いに削ぐことができました。それでも終盤には、2度ほど長沢にチャンスらしいシュートを打たれてますがね・・・(ΦωΦ)フフフ…もう怖くない、もう怖くない。

一見、守備的になった森下の守備位置ですが、攻撃でも大いにご利益がありました。ポジティブトランジション時の出足が相手よりも森下の方が早いために、前がかりになった相手を置き去りにしてカウンターでチャンスを創出できました。(GKと1対1が2回あったら決めようね★)とにかく、この試合最も決定機に絡んだのは、間違いなく森下でした。

柿谷・前田に変えて、相馬・シュビルツォクを入れても基本的な守備の考え方は変更していなかったのですが、だんだんオープンになってきたので成瀬に変えて長澤を入れ、木本を3バックに下げます。明確な541化で逃げ切りをはかるはずが。。。マテウスが下がりすぎて6バック化したり、相馬絡みのカウンターを2回ほど受けるなど、てんやわんや。まー、無失点なんで想定内なんですけどね。(ΦωΦ)汗フフフ…

もうそろそろ、高さに弱いイメージ払拭できてると思うんですよね。ミンテも木本もいるし。

さいごに

以前の大分に比べてWBでポイントを作れないために前進できていないと感じていました。そこに、後半開始から右WB増山・右ST小林成豪を投入してきたので、ギアチェンジしてきたなと思いました。しかし、その意図をあざ笑うかのように、森下が増山の裏でチャンスに絡み、後半しばらくすると名古屋の時間帯になりました。

いやー、森下さま様。一匹狼感のあるマテウスと森下のホットラインが形成された(DAZN寿人談)日としてもメモリアルなゲームでした。

メモリアルと言えば、マッシモJ1通算100勝おめでとうございます!マッシモの名古屋での平均勝ち点は1.92点/試合と、彼のキャリアの中で断トツなんですよね。(出典sofascoreより。鳥栖時代1.26点、FC東京時代1.61、全キャリア1.40点)

マッシモは、名古屋という名門ビッククラブにもっと感謝した方がいいのではないでしょうか!!では、また。


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